|第132回 シリーズ『経営者マインドの秘密』に学ぶ経営術(1) #2
第1章は、「リーダーが押さえるべき経営の勘所」です。この章で重要なポイントは、会社の「経営理念やミッション」を共有し、情報網を整備することであり、経営者やリーダーに必要な「心の力」についても書かれています。第1章をより深く学ぶために、キーワードから関連する書籍を紹介します。
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組織における仕事では、みんなが自分のやっていることをきちんと適正に見てくれているかといえば、そんなことはないのです。「それぞれの人がみな、適正に判断してくれている」と思うのなら、それは間違いです。やはり、昔から「報・連・相」と言われるように、「報告・連絡・相談」の部分がキチッと行き届いているかどうかが極めて大事なことです。
「報告・連絡・相談」がまったくなされていない仕事は、たまたま分かることや目につくことがあっても、その人一人が個人でやっている個人プレーであるわけです。よく言えば、「自分の手柄を見せずに無私の心でやっている」ということになりますが、悪い言葉で言うならば、「いざミスや失敗したときの用心のために、報・連・相をしていない」ということもありえるわけです。「自分はこんなことをしています」とか、「失敗しました」とか、「成功しました」とかいちいち言わない理由は、万一のときに責任を取らされないために、誰がやったか分からないようにしておくためであることも多いわけです。
※以上『帝王学の築き方』より抜粋
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【機を見るに敏】
経営者は、矛盾する性格を持っていなければ駄目です。大胆にやるべきときには大胆にやらなければいけないし、不動心を持ち、「動かざること山のごとし」で、じっと耐える力も要ります。しかし、「機を見るに敏」で、即時対応していく変化の速さも要るのです。一人の人間がこうした矛盾した性格を持っていると、確かに、周りにいる人たちからは理解されないこともあります。ただ、そうした矛盾した性格を統合することが、「徳」の始まりです。
経営者、経営指導者としては、やはり、大胆にして細心でなければいけません。「大局を見る目」を持ちながら、「ささやかな情報や変化を見逃さない目」「細部の詰めを怠らない目」も持たなければいけないのです。
※以上『経営戦略の転換点』より抜粋
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著者プロフィール |
大川隆法 Ryuho Okawa
幸福の科学グループ創始者兼総裁。
1956年、徳島県生まれ。東京大学法学部卒業後、大手商社に勤務し、ニューヨーク本社で最年少の財務担当オフィサーとして、年間1兆円の輸出入、三国間・国内の外為実務の事実上の責任者として活躍した。帰国後、大手銀行二十行の資金交渉担当役に抜擢される。
1986年、幸福の科学を設立し、日本全国、世界各国に精舎、支部・拠点を展開。日本最大規模の組織をつくりあげた。著者の経営理論を実践し、上場した企業も多く、優れた経営者が続々と誕生している。 |
編集・執筆:木藤 文人[ジャーナリスト]
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