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【人生いつからでも学び直し】第11回 『湯川秀樹のスーパーインスピレーション』

┃ 人生の大学院 幸福の科学 大学シリーズ (#2)

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┃ 2┃Pの書斎より:一日一生という生き方
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ハッピー・サイエンス・ユニバーシティ プロフェッサーの金子一之さんのコラムをお届けします。

 明日がないと思ったら、今日をどう生きるか―
この問いへの答えに、その人の生き方の本質が現われるように思います。

先日、こんな記事が目にとまりました。闘病生活を通して心境の変化を語ったある女優さんの話です。その方は、一年もの間、寝たきりの日々で、呼吸もままならず、毎日天井だけを見ている本当に苦しい日々を過ごし、死を覚悟したと言います。ある日ふと、もし明日死んでしまうとしたら、自分はどんな一日にするかと考えてみたら、「愛する人に一人ずつ愛を伝えたい。“ありがとう”を伝える日にしたい」と思い、感謝を伝えることに思いを切り替えた。そうすると、蛹が羽化するように、全く違う自分に変容してしまった、と語っていました。
幸福の科学の映画「奇跡との出会い -心に寄り添う。3-」でも紹介されていますが、生死の境をくぐり抜けた体験をした人は、一日一日を神から与えられた時間であると思って、毎日新生するような心境で生きておられます。

先般、アメリカのトランプ前大統領の暗殺未遂という世界を震撼させる事件が起きました。トランプ氏は事件の後、「神が自身にもう一度(人生の)機会を与えたと信じている」と話し、彼の周辺にいる人たちは一様に、トランプ氏が「別人のように変わった」と言っています。この話を聞いたとき、一日一生の生き方を突き詰めていったとき、それは、日々主と共にある生き方なのだと深く感じました。

 私自身は、日々主と共にある心構えとして、仏陀が霊言で説かれた次の言葉を座右の銘としています。

「明日、命がなくなる」と思って今日を生きなさい。
「永遠の命がある」と思って勉強を続けなさい。(『仏陀は奇跡をどう考えるか』より)

「一日一生」とは、今死んでも悔いなく、この世の執着を去って天上界に還れる心境が基礎にあります。だから、「一日、一日を、生かされている奇跡」と観じ、仏の子としての義務を果たす毎日の決意を大切にしたいと思います(『幸福の科学 2024年8月』「心の指針236」参照)。


著者プロフィル
金子一之(かねこ かずゆき)
 1964年生まれ。武蔵野大学大学院修士課程修了。1990年より幸福の科学に奉職。現在、HSU人間幸福学部プロフェッサーとして、幸福の科学教学、宗教学を担当。著書に、『宗教対立を克服する方法』(幸福の科学出版)などがある。


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┃ 3┃この感動をあなたに~書籍編:『チベット旅行記〈上〉〈下〉』
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今から100年以上前、日本人の僧侶、河口慧海が、チベットに渡った様子を独自の目線で記した旅行記。

当時、ネパールから雪深いヒマラヤを越えてチベットに入る旅が、いかに困難だったかを世の人びとは知る由もありませんでした。半世紀後、慧海の旅程を辿った文化人類学者、川喜多二郎氏によって、その足跡が辿られ、冒険旅行家としての慧海が一躍評価されたのです。

川喜多氏といえば、ブレーンストーミング(自由なディスカッション)などによって得られた発想を整理するKJ法の開発者としても知られ、チベット文化の権威でもあります。

 当時、厳重な鎖国を敷いていたチベットに単身で乗り込み、仏教の経文を求めての長い旅路。その決断に至っては、尊師、釈迦牟尼仏から賜った戒めや教えをもつ者は、何処へ行こうとも飢えや凍死することないという信念がそうさせたのです。極寒の気候や盗賊、野生動物、国境越えの関門など、次々と降りかかる火の粉のなかにあって、その透徹した人間観察の眼は、この物語をいっそう面白くさせてくれます。

時にシナ人を名乗り、時に占いの師を名乗り、また、時に薬を処方する医者としてその名を高めます。所どころ差しこまれたユニークな挿絵と、折々の心境を謳った短歌にも一興。貴重な資料を手に、最後のチベット脱出の緊張感もこの旅行記ならではの醍醐味です。

 旅行記としても第一級のですが、チベットの習俗や生活、人の性質に到るまで、チベットを語る文献としても貴重な記録。しかも、仏教の僧侶ならではの智慧のある視点からも、人間そのものの生き方について考えさせられる一書です。

文責:木藤文人


『チベット旅行記〈上〉』サイトはこちらへ
(『チベット旅行記〈上〉』書籍画像は、https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000211758 より引用)

*** 参考文献 ***

 たびたび言及している中華人民共和国では、新疆ウイグル自治区やチベット自治区、内モンゴル自治区等は、国を丸ごと中華人民共和国に取られているのです。これらの地域では、ほとんど、「現代における、ある意味での奴隷制度」が現実に行われており、自由な活動等は何もできませんし、国外に脱出することも、国外にいる人たちからアプローチをかけることもできない状況なのです。(中略)

中華人民共和国は、残念ながら、『共産主義』という名の全体主義に陥っており、さらに、その中身を見ると、資本主義的な面をかなり容認してきているので、ファシズム的な面がそうとう強くなってきています。私は、そういう分析をしています。(中略)

幸福の科学、幸福実現党としては、『自由・民主・信仰を維持している国家が他国から侵略される』というような事態に対しては、十分に国際世論を呼び起こします。私たちには、『あなたがたを護りたい』という気持ちがあります。(中略)

今、幸福の科学は百五カ国で活動しているので、当会の言論は百カ国以上で広がります。したがって、世界を動かす力を基本的には持っていると信じています。その原動力は、やはり、「発信源である、この日本がどう変わっていくか」という認識をまず与えることです。それが基本的には大事なのではないかと思っています。
(PP.30-34)

※以上『自由・民主・信仰の世界』より抜粋
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企画、構成
編集者プロフィル
木藤文人(きどうふみと)
 ジャーナリスト、宗教家。
大学を卒業後、大手広告代理店に勤務。フリーとして独立後、「週刊東洋経済」「プレジデント」「経済界」「ザ・リバティ」等の執筆を経て、2007年、幸福の科学出版に入局。『天国に還るための終活』等、編著も多数。




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