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【人生いつからでも学び直し】第4回 『宗教学から観た「幸福の科学」学・入門』

┃ 人生の大学院 幸福の科学 大学シリーズ (#2)

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┃ 2┃Pの書斎より:「プライド考」(本物のプライド、偽物のプライド)
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ハッピー・サイエンス・ユニバーシティ プロフェッサーの金子一之さんのコラムをお届けします。

先日、幸福の科学学園関西校の高校二年生向けに授業をしてきました。「ネガティブ思考の罠から抜け出す三つの方法」というテーマで、HSUの授業を体験してもらうものです。その論点の一つとして、「問題の出口ではなく、入口を発見する」という「光明転回」の方法について、ヘレン・ケラーの人生を例に説明しました(『繁栄の法則 』参照)。

ヘレン・ケラーは、目も見えず、耳も聞こえず、話すこともできない三重苦を背負って87年の生涯を生きた偉人です。想像を絶するハンディのなか、どのようにして苦しみから逃れる“出口”ではなく入口を発見したのか。彼女は「すべてが神の御業の現れである」と考えて、「自分の運命を受け入れた」と言います。

「受け入れた」とは、健常者と比較することをやめ、自分の特殊事情を言い訳にすることもやめ、失われたものではなく、自分に与えられているものに感謝をし、自分にできることに力を注ぐことでした。そして、自分の可能性を徹底的に追及した結果、世界の人々に勇気を与える使命を果たすことができたのです(『ヘレン・ケラーの幸福論 』参照)。

 そのプライドが偽物か本物かを見分けるには、それが正当な自信に裏付けられているかどうかを考えることです。たとえば、偽のプライドに「自己顕示欲」があります。人間は、自分に正当な評価ができないとなかなか自信が持てません。自己顕示欲とは、自信のなさによる不安感や恐怖心を、手っ取り早く人から奪うことで何とかしようと焦っている姿でもあります。

その原因を探っていくと、その人固有の劣等感に突き当たります。だから、ヘレン・ケラーのように、他人と比較して足りないことを嘆くのをやめ、自分が一歩でも前進できることを毎日積み重ねていくことで、正当な自信=本物のプライドを築いていくことが大切です。「問題の出口ではなく、入口を発見せよ」という言葉をヒントに、本物のプライドについて考えてみてはいかがでしょうか。


著者プロフィル
金子一之(かねこ かずゆき)
 1964年生まれ。武蔵野大学大学院修士課程修了。1990年より幸福の科学に奉職。現在、HSU人間幸福学部プロフェッサーとして、幸福の科学教学、宗教学を担当。著書に、『宗教対立を克服する方法』(幸福の科学出版)などがある。


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┃ 3┃この感動をあなたに~映画編:『ゴジラ -1.0 』
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ゴジラ生誕70周年記念として位置づけられる本作は、全米で大ヒットし、邦画実写作品としては歴代の1位を記録しました。監督は『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズや『永遠の0』で知られるヒットメーカー、山崎貴。主人公の敷島浩一役に神木隆之介、ヒロインの大石典子役に浜辺美波、その他、山田裕貴、青木崇高、吉岡秀隆、安藤サクラ、佐々木蔵之介など豪華キャストが脇を固めています。

物語の舞台は、敗戦で何もかも失った日本。“マイナスワン”には、文字通り敗戦でゼロとなった日本にゴジラが出現し、さらに追い打ちをかけて叩きのめすという意味が込められています。太平洋戦争の末期、特攻の任務から逃れるために、飛行機の故障を偽って南海の孤島に着陸した敷島浩一(神木)。

そこにゴジラが現れ、島にいた大勢の仲間が犠牲になってしまいます。そのトラウマを抱えたまま帰国後、廃墟となっていた東京で暮らし始める敷島は、ひょんなことから赤ん坊を抱えた大石典子(渡辺)と出逢います。漸く、庶民の生活が落ち着き始めたとき、ゴジラが東京に上陸。東京は恐怖のどん底へと叩きのめされます。いくつかの失意のなか、主人公は今度こそ命をかけてゴジラと戦う覚悟を決めるのです。

物語のなかでは、ゴジラの襲来で機能不全に陥った政府が描かれていますが、今の日本が戦乱や災害に巻き込まれたとき、同じような状況に陥ることを示唆する内容とも言えるでしょう。また、太平洋戦争末期、特攻という設定は、『永遠の0』のオマージュとも受け取れる作品であり、命をかけても国を、愛する人を守るという武士道精神が描かれているようにも思えます。

ゴジラファンならずとも人間味のあるストーリーのなかに、一つの希望を見いだすことのできる秀作です。

文責:木藤文人

『ゴジラ -1.0 』サイトはこちらへ
(『ゴジラ -1.0 』ポスター画像は、https://godzilla-movie2023.toho.co.jp/より引用)

*** 参考文献 ***

 日本は高度成長はしていたのですが、一九六〇年代、七〇年代は公害問題がとてもひどく、「公害で死んでしまうのではないか」という感じもありました。工業廃水等が大量に垂れ流され、背骨の曲がった魚などがたくさん捕まったり、子供でも胎児に奇形児が出てきたり、そういうことが多かったので、「これで、もう終わるのではないか」というような「終末思想」が出てきていたのです。(中略)

それから、戦後は原水爆の問題も出てきました。一つの主役はゴジラです。「水爆でトカゲがゴジラになって暴れる」というもので、これも同じようなものかと思います。「人類の科学の暴走によって、自らを破滅に追いやる」というものですよね。
(PP.15-16)

※以上『五島勉「ノストラダムスの大予言」発刊の真意を語る』より抜粋
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企画、構成
編集者プロフィル
木藤文人(きどうふみと)
 ジャーナリスト、宗教家。
大学を卒業後、大手広告代理店に勤務。フリーとして独立後、「週刊東洋経済」「プレジデント」「経済界」「ザ・リバティ」等の執筆を経て、2007年、幸福の科学出版に入局。『天国に還るための終活』等、編著も多数。




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