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【「夢人たち」生涯現役人生】第1回 渡部昇一編〈前編〉

┃ 心に若さを、永遠に灯し続けている人になろう

 「青春とは人生の或る期間を言うのではなく心の様相を言うのだ」で始まるサミュエル・ウルマンの「Youth」、日本では「青春(の詩)」をご存知でしょうか。「Youth」は、彼が70歳を超えて書かれた詩です。そして、「大地より、神より、人より、美と喜悦、勇気と壮大、そして偉力の霊感を受け取る限り人の若さは失われない」と答えが導き出されます。心に若さを、永遠に灯し続けている人を、私たちは “夢人”と呼びます。
※松永安左エ門訳を引用

◆◇目次◇◆
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 1 夢人シリーズ:渡部昇一編〈前編〉
 2 夢人コラム:何歳からでも始められる
 3 夢人になるためのヒント:1つ目
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┃ 1┃夢人シリーズ:渡部昇一編〈前編〉
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 分厚い眼鏡の奥から、やさしさを湛えた瞳が、あたりの雰囲気を和らげます。つねに謙遜の姿勢を崩さない昇一先生の口からは、機知に富んだ言葉が幾度も投げかけられました。幸いにして二度ほど、その謦咳に接することができた筆者の記憶です。

「知の巨人」と謳われた渡部氏は、いくつもの教えを遺されましたが、広大な「知」のフィールドの中でも“潜在意識”の領域は氏の真骨頂でしょう。若き日に出会った潜在意識の大家ジョセフ・マーフィーの著作は、氏が「私の人生は偶然の連続だった」と言わしめた成功術と切っても切れない縁があります。

後に大島淳一のペンネームで、マーフィーの本を数々翻訳し、若者たちに成功の秘訣を紐解きました。しかし、その一方でスマイルズの『Self Help(自助論)』の教えは、片時も手離さなかったのではないでしょうか。「成功」には、必ず「努力」が伴うからです。

本人は謙虚に「自分にとって虫のいいことをめざしてコツコツやること」とおっしゃるものの、実はたゆまぬ努力のすえに手繰り寄せた「成功」に他なりません。曰く「天から梯子が降りてくる」という表現は、宗教的に表現すれば、天上界からの“インスピレーション”であり、また、新しい“運命の扉”が開くことだと想像できます。「その梯子は、一度降ろしたら降ろし続けてくれる」というのですが、知的正直さを信条として、純粋に努力を重ねた渡部氏だからこその発言であり、常人にとって、それは決して容易なことではありません。

 さて、生涯現役をめざす諸氏に対しては、「あらまほしき」イメージがベースになると渡部氏。「あらまほしき」、つまり、「望ましい、理想的な」という意味であり、スポーツ全般に限らず、イメージの効果は人生万般で活用できると言います。大学入学を控えた春の日、渡部氏は英語の恩師、佐藤順太先生の自宅に招かれました。そのとき、書斎で煙草を燻らせながら話をする着物姿の佐藤先生が、強烈なイメージとして目に焼き付いたそうです。

まさに、書斎で多くの蔵書に囲まれながら生活するという老いの理想は、イメージ通り叶えられました。著作『95歳へ!』は、60歳からの35年を設計するシニアのための幸福論。〈後編〉で、晩年からの成功術について、具体的な内容にふれるとしましょう。

文責:木藤文人

 

参考文献:『一冊まるごと渡部昇一』致知出版社/『95歳へ!』飛鳥新社

*** もっとおススメ本 ***

●『渡部昇一流 潜在意識 成功法』
―「どうしたら英語ができるようになるのか」とともに―
/大川隆法(著)

/1,760 円(税込)
(2013年5月発刊)
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 「どうしたら英語ができるようになるのか」(第1章)は、受験生ならずとも、国際社会での活躍をめざす社会人にとっても垂涎のテーマです。中高生にとっての「英語学習法」、英語が苦手な人への「受験勉強の指針」、また、社会人が改めて「英語を学ぶ際のポイント」など、具体的な方法論に満ちています。

第2章の「渡部昇一流・潜在意識成功法」は、自らの成功のポイントを示しつつ、自己実現に至るまでの経緯などが明かされます。思うように自己実現できない人には、「潜在意識成功法の注意点」のなかの、「勤勉」という言葉がキーワードになるかも知れません。

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●『新しい霊界入門』
―人は死んだらどんな体験をする?―
/大川隆法(著)

/1,650 円(税込)
(2017年12月発刊)
 L詳細を見る

 「洞察力の時代へ」(第2章)では、渡部昇一氏の恩師である佐藤順太氏の霊言が収録されました。

佐藤氏は百科事典の執筆や翻訳、また、猟銃や猟犬の分野でも第一人者と言われ、その知的な生き方が渡部氏に大きな影響を与えたといいます。本書では霊界から見た「人生の動機と結果」「学問の真なる意味」「学問の価値、善悪の判断」など、この世で学ぶことの意義が詳しく語られています。

著者プロフィル
大川隆法(おおかわ りゅうほう)
 幸福の科学グループ創始者兼総裁。
1956年、徳島県に生まれる。東京大学法学部卒業。81年、大悟し、人類救済の大いなる使命を持つ「エル・カンターレ」であることを自覚する。86年、「幸福の科学」を設立。信者は世界169カ国以上に広がっており、全国・全世界に精舎・支部精舎等を700カ所以上、布教所を約1万カ所展開している。著作は41言語に翻訳され、発刊点数は全世界で3150書を超える。また、27作の劇場用映画の製作総指揮・原作・企画のほか、450曲を超える作詞・作曲を手掛けている。

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