2023年04月08日
【天国に還るための終活】第5回 憑依現象について ―後編―
┃ 本当の終活とは「自分がなぜ生まれてきたのか」を悟ること
地震、津波、台風、洪水など打ち続く天変地異。そして、昨今、コロナウィルスという感染症(疫病)の流行で、“死”を身近に感じることが増えたのではないでしょうか。
はるか昔から、「宗教」は死生観、つまり死後の世界のことを教えていました。また、古代ギリシャの「哲学」にしても、ソクラテスやプラトンは魂やあの世の存在について語っています。しかし、科学の進歩とともに、宗教はいつのまにか隅っこに追いやられ、解らないものについては議論しないという「不可知論」へ、さらには神仏や霊界そのものを否定する「無神論」が主流になってしまいました。
そこに、20世紀後半、「幸福の科学」が出現し、大川隆法総裁による「仏法真理」という教えのもとに霊界、あの世の世界、魂の真実がはっきりと説き明かされたのです。人は例外なく、やがて“死”を迎えます。死後の世界を学べる教科書は「宗教」しかないのです。
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┃【天国に還るための終活】
┃ 第5回 憑依現象について ―後編―
◆◇目次◇◆
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1 今回のテーマ:「地獄」は他人事ではない
2 講師・僧侶によるコラム:「地獄に纏わる話」
3 スピリチュアルルポ:『往生要集』の地獄観
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┃ 1┃今回のテーマ:「地獄」は他人事ではない
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■波長同通の法則
普段の日常生活において、気の合う人というのは必ずいるものです。趣味などもそうですが、考え方や心の傾向性が同じで、お互いを深く理解できる存在です。ラジオの周波数で譬えると分かりやすいのですが、FM波は、AM波を受信できる装置では聴くことができません。心にも波長があり、波長が同じであれば繋がりやすく、波長が違うと互いに弾き合うという普遍的な「心の法則」です。
憑依現象について〈第3回‐前編‐〉で、憑依には、先祖や夫婦、親子などの血縁、友人、知人関係の縁(よすが)によるものがあると述べました。似た者夫婦とも言いますが、親子も友人関係も波長が合うからできたと考えるのが妥当でしょう。
■同じ世界へ堕ちる
さて、喧嘩やDV(家庭内暴力)などでありがちですが、一方が相手に怒りをぶつけると、納得がいかなければ相手は応酬します。繰り返していくうちに、罵りあいが始まります。「夫婦喧嘩は犬も食わぬ」というように、すぐに仲直りする分には問題はないのですが、最近はエスカレートして暴力沙汰になるケースも少なくないようです。
そうしたマイナスの波長は、地上を徘徊している浮遊霊や、地獄にいる悪霊などと同通してしまう危険性があります。「最近、どうも体が重くて……」という人は、要注意。万が一、憑依されたまま死んでしまうようなことがあれば、憑依霊と同じような世界へと堕ちると言われています。
■地獄から抜け出すために
大川隆法総裁の法シリーズ最新刊『地獄の法』には、さまざまな地獄の様相が具体的に記されています。争いのなかで地獄的なものと判断された人が行く「阿修羅地獄」、快楽主義者が辿り着く「色情地獄」や「血の池地獄」、嫉妬の炎で他人を呪った人が行く「焦熱地獄」など。現代ではコンピュータを使った詐欺まがいの犯罪について、「ネット地獄」なども出現しているそうです。
もちろん、生前に仏法真理にふれ、自分の悪い部分を修正していく反省行為によって、罪が軽くなったり、善行を積んだりすることで運命が好転する場合もあります。反省法として、自分の心を鏡のように変えていく努力をし、悪い心を拭き取るという方法も。地獄に通じる「心の三毒(貪・瞋・癡)」の観点から、一つひとつ人生の過ちを発見し、修正していくことが大事です。地獄はあなたのすぐそばにあり、日々の思いや行いによってつくり出されるものなので、決して他人事ではないのです。
*** 参考文献 ***
「今どき閻魔大王だ、赤鬼だ、バカも休み休み言え」(同書「あとがき」より)と一笑に付すあなたは、本書を読み進めるほどに、その冷厳な事実に背筋が伸びる思いがするに違いありません。第1章、「地獄入門」では、マスコミを中心とした「テレビ地獄」や「週刊誌地獄」といった新しい地獄が紹介されるとともに、先祖供養や題目、念仏系の宗教の間違いが指摘されます。第2章、「地獄の法」では、原則、人は「信仰心がなければ地獄に堕ちる」という真理が語られ、地獄の諸相が描かれていますが、この世に人権があっても地獄には人権がないというのは衝撃的です。
最終章は、地球の危機を救うための救世主からのメッセージ。核戦争の脅威が迫り、引き続きコロナ・パンデミックの恐怖が支配する時代、姿を変えた「救世の法」こそ、この『地獄の法』です。心の善悪が判らなければ、学歴、職歴、勲章歴に関わりなく地獄に堕ちるという事実は、やがて誰もが知るところとなるでしょう。
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〈本文より抜粋〉
波長同通の法則で、生きている人間の心が、その地獄界、あるいは地上を徘徊しているそうした悪霊や悪霊と同通するような思いを出すと、磁石に引き寄せられるようにピタッと吸い寄せられてくるわけです。一時的な感情だったら、それがまた収まってくれば、だんだん憑いていられなくなってくるのです。湖面が、石を投げて最初に波紋ができても、しばらくしたら穏やかになって消えていくように、跳ね返せるようになるのです。
けれども、連続して石を投げ続けたら、いつも“ジャボジャボ、ジャボジャボ”しているような状態になります。心もそういう状態になることがあるのです。そうした一定の悪い波動といいますか、波立つような波動を出し続けていますと、自分では「それは、宗教的にはどういうふうに分類される波動か」ということを知らなくても、だんだん“似たもの”と同通してくるのです。それこそ、先ほど言った「チャンネルをまわす」ではないけれども、チャンネルを合わせて、“同じものが来る”ということです。 (PP.166-167)
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憑依現象の諸相や地縛霊、怨恨による憑依などについての解説から、地獄に堕ちる原因などについて詳しく説かれています。また、昨今のホラー映画についても言及され、「自分たちは真実の世界を伝えている」と思っていても、単に怖がらせることを目的にした内容では、製作者は良い世界へ還れないかも知れないとのこと。同書には仏教学者、中村元と渡辺照宏の霊言が収録されており、両者を比肩すれば地獄を知る手掛かりが得られます。
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まさに衝撃の霊言です。貧しさのなかから努力を重ね、ベストセラー作家となった松本清張氏が、霊界の闇の世界にその身を委ねているとは……。霊言では、同氏がもとより性悪説であり、嫉妬心を原動力にしていたこと、そして、復讐心でいっぱいだったことが吐露されます。犯罪者を研究して描いたゆえに、犯罪者の真理と同通したのでしょう。たとえ有名な作家であっても、小説の世界も玉石混淆であることがわかる一書です。
著者プロフィル |
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大川隆法(おおかわ りゅうほう) 幸福の科学グループ創始者兼総裁。 1956年、徳島県に生まれる。東京大学法学部卒業。81年、大悟し、人類救済の大いなる使命を持つ「エル・カンターレ」であることを自覚する。86年、「幸福の科学」を設立。信者は世界168カ国以上に広がっており、全国・全世界に精舎・支部精舎等を700カ所以上、布教所を約1万カ所展開している。著作は41言語に翻訳され、発刊点数は全世界で3100書を超える。また、27作の劇場用映画の製作総指揮・原作・企画のほか、450曲を超える作詞・作曲を手掛けている。 |