|第54回 降魔と経営(2) #2
今年5月14日に公開予定の『美しき誘惑―現代の「画皮」―』(製作総指揮・原作/ 大川隆法)は、「降魔」を描いた映画として、早くも注目を集めています。「画皮」とは古来の伝奇で、妖魔が人をたぶらかすために被る「美女の顔などを描いた人間の皮」の意味。政治の世界を描いた作品ですが、魔境に陥らないための智慧は現代の経営者にも必要でしょう。
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私は、「下山の思想」に対する警告をしています。これは一種の“悪魔の思想”のように見えなくもありません。
私たちは、これを流行らされないように、このベクトルを逆の方向に向けなければいけません。それは難しいことだろうと思いますが、やらなければいけないのです。「下山の思想」は、できないことの言い訳に全部使えます。経営者も、政治家も、教育者も、みな、これを言い訳として使えるのです。
例えば、「人口が減った」「若者が減った」「世界的に景気が悪い」「金融情勢が全体的に悪い」など、いろいろと言い訳はあるでしょうが、それらをすべて、「下りに向かっていくことを肯定する思想」で合理化すると、人々は自己研鑽をしなくなり、セルフ・ヘルプの精神は死んでいきます。その“引力”に負けずに、突破していかなければいけません。
※以上『経営戦略の転換点』より抜粋
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ともかく、事業経営となると、「慎重さ」や「緻密さ」、「バランス感覚」が非常に大事になってきます。そして、このへんが欠けると、その欠けている部分で“穴”が開いたところを悪魔に攻められることがあるのです。
悪魔は、たいていの場合、弱っているところ、要するに「搦め手」から来るのです。
したがって、まずは、そうした「弱み」や「隙」をつくらないことが大切でしょう。さらに、その次には、強みの部分」を増やしていって、しのげるようになることです。
悪魔は、現代的なことについてはよく分かりません。したがって、悪魔にやられないためには、前述したように、まずは、会社で言う「採算が取れるものの考え方ができる」ことが大切になります。それから、新聞やニュース等を見ても、いろいろな人が犯罪に遭ったりしているでしょう。あるいは、攻撃されたりしていることもあるわけです。それを他人のことと思わずに、「明日はわが身」と思って見ていかなくてはいけません。“現代的な罠”に嵌まらないようにするための「常識の部分」を少しずつ身につけて知っておくことが、攻撃を防ぐための力になるだろうとは思うのです。
※以上『凡事徹底と人生問題の克服』より抜粋
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著者プロフィール |
大川隆法 Ryuho Okawa
幸福の科学グループ創始者兼総裁。
1956年、徳島県生まれ。東京大学法学部卒業後、大手商社に勤務し、ニューヨーク本社で最年少の財務担当オフィサーとして、年間1兆円の輸出入、三国間・国内の外為実務の事実上の責任者として活躍した。帰国後、大手銀行二十行の資金交渉担当役に抜擢される。1986年、幸福の科学を設立し、日本全国、世界各国に精舎、支部・拠点を展開。日本最大規模の組織をつくりあげた。著者の経営理論を実践し、上場した企業も多く、優れた経営者が続々と誕生している。 |
編集・執筆:木藤 文人[ジャーナリスト]
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