|第49回 経営者はAIによる支配を怖れよ(1)#2
コンピュータ工学には、「Garbage in garbage out.」という用語があります。
コンピュータがいくら優秀であったとしても、人間が無意味なデータを入れれば、ゴミ同様の結果が出てくるということです。もし、ガラクタなAIが経済を支配する世の中になれば、人としての尊厳が失われた不毛な社会が現出するでしょう。
今回から経営とAIに関するご論考に学びたいと思います。
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全体主義化していく傾向に対して、ウオッチする目は気をつけて持たなければいけません。善悪について、マスコミをコントロールし、「これが善」という感じで流し始めると、だんだんにその方向につかまれていく傾向があるので、気をつけなければならないと思います。
封建時代を長く経験した日本としては、すぐにお上の意向に従う傾向があるので、「お上の経済学」というのはあまり信じないことが大事でしょう。特に、コンピュータが発達してから、計量経済学的に物事を考える傾向が非常に強くなっています。
大義名分や、「何のために」「誰々の幸福のために」というものが抜け落ちてきて、数字的に整合性をつくろうとする傾向が出てきます。日本の個人資産は、今、おそらく一千九百兆円ぐらいまであると思います。今回、コロナ対策で、そうとうバラマキに入っているので、一千百兆円あった財政赤字がもう少し膨らむはずですが、政府のほうとしては、「まだこのくらいは取れる」という計算は立てているはずです。
※以上『人の温もりの経済学』より抜粋
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機械信仰をあまりに持ちすぎるのは考えものです。むしろ、対抗する価値観も出さねばなりません。人間が手づくりでやった仕事を高く評価する。考えて、アイデアを出して、新しくつくり出したものを評価する。また、そのなかに人類に対する愛がこもっているものを、値打ちがあるものだと考える。こうした価値観です。
効率よく画一的に大量生産できる時代だけが、よい時代ではありません。それは、あなたがたがコンピュータ、ロボット、AIなどに負けていく世界であり、「将来的には、占い師に代わって、彼らに人生を決められる時代が来る」ということを意味しています。
しかし、コンピュータは神を知らない。コンピュータは魂を知らない。コンピュータは、この世に出る前の人間の姿、その命を知らず、この地上を去った世界における人間の生き方を知らない。
したがって、これからも便利なものは使って結構ですが、機械や科学万能信仰に支配されていないかどうかについて、よく考えてください。
※以上『新しき繁栄の時代へ』より抜粋
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著者プロフィール
大川隆法 Ryuho Okawa
幸福の科学グループ創始者兼総裁。1956年、徳島県生まれ。
東京大学法学部卒業後、大手商社に勤務し、ニューヨーク本社で最年少の財務担当オフィサーとして、年間1兆円の輸出入、三国間・国内の外為実務の事実上の責任者として活躍した。帰国後、大手銀行二十行の資金交渉担当役に抜擢される。
1986年、幸福の科学を設立し、日本全国、世界各国に精舎、支部・拠点を展開。日本最大規模の組織をつくりあげた。著者の経営理論を実践し、上場した企業も多く、優れた経営者が続々と誕生している。
編集・執筆:木藤 文人[ジャーナリスト]
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