|第48回 経営者と八正道(4)#2
経営者と八正道についてのご論考を、3回にわたって学んでまいりました。
経営者にとって「会社の理念、また自分の使命や職業観などが、仏法真理に合致し、時代性にマッチし、いかに人々を潤していくか」ということを繰り返し考えることの大切さが、一貫して語られています。人生全般に通用する生き方の基本である「八正道」の実践が、経営者にとっての成功の道です。
最終回の4回目も引き続き、経営と八正道を学んでまいりましょう。
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みなさんは、「一生のうちで職業に従事する時間がどれだけあるか」を考えたことがあるでしょうか。成人してよりこのかた、三分の一、あるいはそれ以上の時間を費やしているのです。
仕事というのは、二つの面において大切な価値があります。まず、「これがユートピア建設の基地である」ということです。そこを起点として大きな社会変革が起きてくることを、環境が変わってくるということを知らねばならないのです。また、職業はさらに次なるものをわれわれに与えんとします。それは、「われわれの悟りを高めるための材料」として立ち現れてくるということであります。
「自らの悟りを磨いていく場としての仕事がある」ということ、これを知らねばなりません。この方向において、人を生かしていく道は無限に近く、無限の道が広がっているのです。
※以上『幸福の科学の十大原理(下巻)』より抜粋
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「諸行無常。この世のものは、すべて流れていき、移り変わっていくものだ」という目で見られるかどうかです。こういう諸行無常の目で見ると、「執着だ」と言われているものが、全部、網に引っかかってくるのです。
会社に執着している人もたくさんいるでしょう。しかし、会社に執着しても、百年以上続く会社はほとんどありません。
しかし、ありがたいことに、宗教は、あちこちで二千年以上もっています。
したがって、宗教というのは、すごいものだと思います。現代の会社が苦しんでいる姿を見ると、「宗教は偉いな」と、つくづく思います。ほんの一部の教えだけでも、大勢の人がそれをずっと続けられるのですから、「もとはどれほど立派であったことか」と考えれば考えるほど、すごいものだと思います。宗教というのは宝の山です。同じく宝の山でも、ダイヤモンドや金の山であれば、大勢で持ち去ったら、なくなりますが、宗教というのは無限にわいてくる宝なのです。
※以上『八正道の心』より抜粋
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著者プロフィール |
大川隆法 Ryuho Okawa
幸福の科学グループ創始者兼総裁。1956年、徳島県生まれ。
東京大学法学部卒業後、大手商社に勤務し、ニューヨーク本社で最年少の財務担当オフィサーとして、年間1兆円の輸出入、三国間・国内の外為実務の事実上の責任者として活躍した。帰国後、大手銀行二十行の資金交渉担当役に抜擢される。
1986年、幸福の科学を設立し、日本全国、世界各国に精舎、支部・拠点を展開。日本最大規模の組織をつくりあげた。著者の経営理論を実践し、上場した企業も多く、優れた経営者が続々と誕生している。 |
編集・執筆:木藤 文人[ジャーナリスト]
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