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【天国に還るための終活】第16回 「臓器移植」〈前編〉

┃ 誰も教えてくれない本当の終活

 終活ブームの始まりは、2010年前後の日本の社会状況が背景にあると言われます。少子化、核家族化、長寿社会の到来、さらに離婚率の増加も一つの要因です。

また、幸福の科学をはじめとした宗教の社会啓蒙により、人生観や死生観が変化しました。さらに、東日本大震災や近年のコロナ渦も、「死」を見直すきっかけになったと言えるでしょう。

ただ、今の「終活」が、この世的な手続きだけに終始している点は残念でなりません。

本当の終活とは、あの世の世界のことを知り、この世に執着を残してしまうことで家族に迷惑をかけることのないよう、心の備えをすることです。

「天国に還る」ための終活を、ともに考えてまいりましょう。

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┃【天国に還るための終活】
┃ 第16回 「臓器移植」〈前編〉

◆◇目次◇◆
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 1 天活シリーズ:「臓器移植」〈前編〉
 2 終活コーディネータによる「されど終活」:相続、贈与
 3 天国に還るための「反省」のすゝめ:『生命の法』より
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┃ 1┃天活シリーズ:「臓器移植」〈前編〉
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 幸福の科学では「臓器移植」については、かなり具体的に言及しています。第1回目の「死の定義とは」でも述べたように、脳死状態では人は死んでいるとは言えません。実際に「脳死」と判定された妊婦が出産する事例は、世界中で枚挙に暇がありません。

「臓器移植」について、幸福の科学としては、安易な臓器移植は「問題がある」としています。つまり、脳死者は死んでいませんので、臓器を取られるとき、生きているときと同じように激しい痛みを感じて驚愕してしまい、あの世への旅立ちが妨げられます。そして、ほとんどの場合、移植を受けた人のほうに取り憑いて、ほぼ完全憑依の状態になると言われます。

よく、移植後に報告される“人格変化”です。移植する側が死後の世界を信じることがなければ、「自分の臓器が入っているから、自分の体だ」と主張し、肉体のなかに二つの人格が存在することになると言います。臓器移植をしたいがために、人の死を早々に認定し、臓器を取り出して移植することは、明らかに正義に反します。

 唯一の例外は、脳死における臓器移植の場合、臓器を提供する側の人が、魂の真実を理解しており、移植される側の命を延ばしたいという思いで肉体を提供する場合、菩薩行になるとも言われます。その際、受け取る側に感謝の思いがなければ、拒絶反応が起こる場合もあります。心臓移植などがなかなか成功しないのも拒絶反応が出るからです。大川総裁は「心臓というのは臓器のなかでもいちばん霊的な部分なので、持っていた本人の魂と極めて関係があるのです。(中略)

ですから、この部分が移植されると、極めて強烈な拒絶反応が起きます」(『エル・カンターレ人生の疑問・悩みに答える 病気・健康問題へのヒント』より)と述べています。 

「死の定義」ができるのは宗教家です。これからの時代、「生と死の境界線をどこに引くべきか」については、宗教的な観点を十分に考慮して、議論を重ねていく必要があるのではないでしょうか。〈後編〉は「臓器移植」に関するルポルタージュとして、中国の臓器移植の実態に迫ります。


文責:木藤文人

*** 参考文献 ***

●『復活の法』
―未来を、この手に―
/大川隆法(著)

/1,980 円(税込)
(2006年12月発刊)
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〈本文より抜粋〉
 日本はよくアメリカのまねをするので、いくら私が「問題がある」と言っても、やがて、アメリカと同じようになっていき、臓器移植がどんどん行われ、臓器ビジネスも繁盛し、臓器は高い値段で売り買いされるようになるだろうと思います。(中略)

ただ、私は、真相を知っている者として、やはり、言わないわけにはいかないのです。一部の医者たちは、彼らの言う脳死状態、すなわち、脳の機能等が完全に停止している状態を、「人間の死である」と強引に言っています。しかし、日本では、脳死による臓器移植は、まだ、それほど盛んではありません。

ほんとうは、医者や看護師も、実際の脳死者を見ると、死体だとは思えないのです。なぜなら、心臓が動いているからです。心臓が動き、血液が流れていて、顔色もよいわけです。そのため、臓器を取り出すことが、やはり怖いのです。なかには、「脳死状態になってから百数十日後に赤ちゃんを出産した」という人もいるぐらいです。死体が赤ちゃんを出産するはずはないでしょう。脳死を「人間の死である」とするのは、脳が人間の全部を決めているように考える、一種の狂信・妄信です。

彼らは、そういう刷り込み、洗脳によって、「脳が人間の本体なのだ」と思っているため、そう考えようとしているだけなのです。(中略)彼らは、知識的な学問をあまりにもやりすぎて、おかしくなっているのであって、現実の人間として見れば、脳死者は死んではいないのです。

(PP.70-72)

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●『心と体のほんとうの関係。』
―スピリチュアル健康生活―
/大川隆法(著)

/ 1,650 円(税込)
(2008年6月発刊)
 L詳細を見る

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〈本文より抜粋〉
 臓器は単なる物質ではありません。それは意識を伴っているものです。臓器にも霊的意識があるのです。心臓は主として人間の意志や感情を司る霊的な中枢です。この心臓の部分を、本人が充分に納得していない段階で取り去り、他の人に移植すると、霊体の一部も他の人に移植されることになります。そのように、本人が自分の死を承認していない段階において、心臓を他の人の体に移植すると、ここで、霊的には、いわゆる「憑依現象」というものが起きます。

(中略)これは、移植を受けた人の魂と、その人に憑依した魂とが、共存状態に入ることを意味しています。その結果、拒絶反応などが起きるのです。臓器移植に伴う拒絶反応が強く起きた例は、過去、数多く報告されています。

さらには、そのようにして、あの世への旅立ちを妨げられた霊たちは、たいていの場合、不平不満や、この世への執着などから、「不成仏霊」といわれる存在になっています。彼らは、さまざまな障り、悪い出来事を起こす力を持っているので、臓器を移植された人の家庭のなかで、次々と不幸が起きることになります。これは、古代から「祟り」と言われている問題です。

いわゆる「祟り霊」が生じるのです。これが霊的な側面から見た実態です。

(PP.64-66)

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著者プロフィル
大川隆法(おおかわ りゅうほう)
 幸福の科学グループ創始者兼総裁。
1956年、徳島県に生まれる。東京大学法学部卒業。81年、大悟し、人類救済の大いなる使命を持つ「エル・カンターレ」であることを自覚する。86年、「幸福の科学」を設立。信者は世界170カ国以上に広がっており、全国・全世界に精舎・支部精舎等を700カ所以上、布教所を約1万カ所展開している。著作は42言語に翻訳され、発刊点数は全世界で3150書を超える。また、27作の劇場用映画の製作総指揮・原作・企画のほか、450曲を超える作詞・作曲を手掛けている。

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