2023年11月17日
【リニューアル版】【天国に還るための終活】第14回 「死の定義」とは
┃ 誰も教えてくれない本当の終活
終活ブームの始まりは、2010年前後の日本の社会状況が背景にあると言われます。少子化、核家族化、長寿社会の到来、さらに離婚率の増加も一つの要因です。
また、幸福の科学をはじめとした宗教の社会啓蒙により、人生観や死生観が変化しました。さらに、東日本大震災や近年のコロナ渦も、「死」を見直すきっかけになったと言えるでしょう。
ただ、今の「終活」が、この世的な手続きだけに終始している点は残念でなりません。
本当の終活とは、あの世の世界のことを知り、この世に執着を残してしまうことで家族に迷惑をかけることのないよう、心の備えをすることです。
「天国に還る」ための終活を、ともに考えてまいりましょう。
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┃【天国に還るための終活】
┃ 第14回 「死の定義」とは
◆◇目次◇◆
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1 天活シリーズ:「死の定義」とは
2 終活コーディネータによる「されど終活」:第1回
3 天国に還るための「反省」のすゝめ:『繫栄の法』より
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┃ 1┃天活シリーズ:「死の定義」とは
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「終活」について話をする前に、そもそも“死”とは何かということを考えてみる必要があります。つまり、「死の定義」とは……。
どうなったときに、人は死んだと言えるのかがとても重要です。幸福の科学では、人が死を迎えるときを、霊体と肉体をつなぐ霊子線(=シルバーコード)が切れたときだと定義します。
心肺が停止し、呼吸が止まってから丸一日、24時間くらい経つと霊子線が切れると言われます。したがって、脳死状態では人は死んでいるとは言えません。
日本臓器移植ネットワークでは、「「脳死」とは、脳幹を含めた脳全体が働かなくなった状態で、二度と元に戻らない。世界のほとんどの国で「脳死」を人の死としている」と定義しています。
2016年、ポルトガルでは、約4か月前から脳死状態だった女性が、32週目の帝王切開で男の子を出産したというニュースがありました。他にもチェコ、ポーランド、ブラジルなど、同じようなケースは枚挙に暇がありません。日本臓器移植ネットワークの定義からすれば、「死体が子どもを産んだ」ことになります。
「生と死の境界線をどこに引くべきか」については、宗教的な観点を十分に考慮して、議論を重ねていく必要があるのではないでしょうか。
*** 参考文献 ***
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〈本文より抜粋〉
日本の政府は、二〇〇九年七月、衆議院の解散間際に、議論を十分に詰めないまま、臓器移植法の改正案を無理やり通してしまいました。(中略)
私は、かなり以前から、「脳死の段階では、人は死んでいない」ということをずいぶん述べてきたのですが、解散間際のどさくさに法案を通されてしまったので、しかたがありません。今後は、医者が、「脳の機能が止まった」と言えば、それで人は死んだことになるということです。(中略)
死の定義ができるのは宗教家です。なぜ宗教家に訊いてくれないのでしょうか。私たちは、生と死の境、そして、死後の世界の専門家です。医者は、人が死ぬ前までの専門家ですが、死んでからあとは、私たちが専門家なのです。
(PP.132-135)
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〈本文より抜粋〉
霊子線「シルバー・コード」については、旧約聖書の中の『伝道者の書』第十二章で「こうしてついに、銀のひもは切れ、金の器は打ち砕かれ……」と述べられている『銀のひも』であり、早くから知られているが、現代のキリスト教会も人間の死については正しくは理解していないだろう。
脳死状態での臓器移植の問題点は、第一に、本人の魂がまだ自分の死を認めていないことによる恐怖の苦しみ、第二に、脳死者の魂が被移植者に憑依して死後の世界への移行が妨げられると同時に、相手の人格変化や家族への障りを起こすことである。(中略)
死ねば何もかも終わりだと唯物論的に考え、臓器ビジネスの一翼を担うようでは、霊界の混乱には拍車がかかり、死者も浮かばれない。(中略)
この仏法真理が、一人でも多くの人の知識となることを心から希望している。
(PP.223-225)
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著者プロフィル |
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大川隆法(おおかわ りゅうほう) 幸福の科学グループ創始者兼総裁。 1956年、徳島県に生まれる。東京大学法学部卒業。81年、大悟し、人類救済の大いなる使命を持つ「エル・カンターレ」であることを自覚する。86年、「幸福の科学」を設立。信者は世界168カ国以上に広がっており、全国・全世界に精舎・支部精舎等を700カ所以上、布教所を約1万カ所展開している。著作は41言語に翻訳され、発刊点数は全世界で3150書を超える。また、27作の劇場用映画の製作総指揮・原作・企画のほか、450曲を超える作詞・作曲を手掛けている。 |