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第37回【徳ある経営者になろう】経営者の器量〈13.財務を見る眼~その2〉

|第37回 経営者の器量〈13.財務を見る眼~その2〉#2

前回の〈財務を見る眼~その1〉では、「お金の使い方」の難しさや、一定の規模になった企業は「財務」の視点が必要だということを学びました。
また、人事と財務は経営に直結しており、最終的にトップの責任は残る。したがって、経営者には人間な成長、能力的な成長が求められるということも重要なポイントでした。

引き続き、財務の観点から経営者の条件を探ります。

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 会社が大きくなってくると、全体の事務が見えるとか、財務・経理的にお金の流れが見えるとか、人事ができるとか、事務全体をどのように組み立てていけばよいかが分かるとか、組織がつくれるとか、こういうタイプの人の重要性がだんだん増してくるわけです。

 会社が小さいと、新商品開発においても、ちょっとしたアイデアや思いつきだけでヒットすることがありますが、大きな会社になると、大勢の人が研究開発に当たるようになってくるので、個人の力量だけではうまく行かなくなってきます。

 企業が大きくなればなるほど、多くの人々を組み合わせて使うことによって、よい成果を出す方向に力を発揮させなければいけなくなってくるのです。

※以上『不況に打ち克つ仕事法』より抜粋
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 お金のエキスパートからの意見はあるにしても、例えば、「借入金をしてまで工場を建てるか。それとも、工場を建てるよりは、借入金を減らすか」というような大きな判断を、財務部長の判断だけでやってしまっては駄目です。

 最終的に、「やるか、やらないか。進むか、退くか。あるいは、一部修正するか」という判断は、トップに残ります。「人事」と「財務」の部分は、参謀部門として非常に重要であり、有力な企業幹部がいなければいけないセクションではあるものの、「大将としての判断は残りますよ。これを捨てたら終わりであり、ダッチロールに入りますよ」ということは述べておきたいと思います。

※以上『経営とは、実に厳しいもの。』より抜粋
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著者プロフィール
大川隆法 Ryuho Okawa
 幸福の科学グループ創始者兼総裁。1956年、徳島県生まれ。
東京大学法学部卒業後、大手商社に勤務し、ニューヨーク本社で最年少の財務担当オフィサーとして、年間1兆円の輸出入、三国間・国内の外為実務の事実上の責任者として活躍した。帰国後、大手銀行二十行の資金交渉担当役に抜擢される。
1986年、幸福の科学を設立し、日本全国、世界各国に精舎、支部・拠点を展開。日本最大規模の組織をつくりあげた。著者の経営理論を実践し、上場した企業も多く、優れた経営者が続々と誕生している。
編集・執筆:木藤 文人[ジャーナリスト]




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