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【人生いつからでも学び直し】第15回 『未来にどんな発明があるとよいか』

┃ 人生の大学院 幸福の科学 大学シリーズ (#2)

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┃ 2┃Pの書斎より:情報・知識・智慧
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ハッピー・サイエンス・ユニバーシティ プロフェッサーの金子一之さんのコラムをお届けします。

 大川隆法総裁は、『イノベーション経営の秘訣』のなかで、経営学者ピーター・F・ドラッカーが、「知識が経営資源になる」といち早く予見していたことを紹介されています。その前提にあるのは、「情報と知識は違う」ということです。書物の活字は情報にしかすぎず、「その情報が仕事に活用でき、付加価値を生む」レベルになったものが知識である、とドラッカーは言っています。さらに彼は、この知識を「際立った知識」に高めていく重要性も強調しています。これを「卓越性」と言い、自らの知識を他の人より卓越したレベルまで高めていくことで、有用な仕事を成し遂げていく、その人個人、あるいは組織の「強み」としていくことができるのです。

 この考え方は、私にとって「勇気の原理」になりました。誰もが後天的な努力を通して強みをつくっていくことができる、という未来への可能性を与えてくれたからです。

そこで私が取り組んだことは、第一に、書物から学んだことから何か一つでも取り上げて日常の生き方、仕事の実践に移してみる、「やってみる」ということを心がけました。

 第二に、その経験から学んだことを整理して、実践から成果が出るまでのプロセスを体系化(手順化)してみたことです。こうすると、単なる情報だったものが“使える”「知識」に変換されていくと感じました。すなわち、情報を知識へと変換させる概念は「有用性」で、幸福の科学の思想でいえば、六次元的価値観にあたると言えるでしょう。

 この知識の奥にあるものが「智慧」です。知識に宗教的価値判断(善悪を分かつなど)や内省が加わり、人を正しい方向に導く人生観、他の人の魂を震わせ感化を与える力、「悟り」にまで深まったものです。この智慧は人々を救っていく力になりますから、菩薩としての「知」の実践につながります。この「智慧」の獲得こそ、未来社会を開く鍵なのです。『智慧の法』、『未来の法』(第4章)も併せて学んでみてください。


著者プロフィル
金子一之(かねこ かずゆき)
 1964年生まれ。武蔵野大学大学院修士課程修了。1990年より幸福の科学に奉職。現在、HSU人間幸福学部プロフェッサーとして、幸福の科学教学、宗教学を担当。著書に、『宗教対立を克服する方法』(幸福の科学出版)などがある。


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┃ 3┃この感動をあなたに~映画編:『新居浜ひかり物語 青いライオン』
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 愛媛県、新居浜市。かつて銅山として栄えた別子山周辺の山々には、四季折々にサクラやツツジが咲きほこり、自然の魅力たっぷりの景観が広がります。この映画は、ここに暮らす自閉症の画家、石村嘉成さんと、彼の療育に生涯をかけ、若くして亡くなった母、有希子さん(享年40歳)との実話をドラマ化した作品です。

 映画はRSK山陽放送が、足掛け6年にわたって継続取材をしてきた石村さんのドキュメンタリー映像と、彼の幼少時からの姿をドラマ化した映像の二つのパートから構成されています。ドラマパートでは、自閉症の嘉成さんを巡って、有希子さんが戸惑い、もがきながら壮絶な闘いを繰り広げる様子がリアルで象徴的です。「叱るのではなく、譲らない」という育児指針を貫く、強い意志のある母をRSK山陽放送のアナウンサー、小林章子が好演。また、信頼できる療育者(檀ふみ)と、普通学級に嘉成さんを受け入れた小学校校長(竹下景子)の腰の据わった演技が、本作を重厚な作品へと押し上げています。

 2022年12月に行われた本作品の「制作発表会」の取材記事によると、監督が嘉成さんに「改めてライオンを描いていただけませんか」とお願いしたところ、完成したのがタイトルのバックになっている「青いライオン」でした。幼少時に描かれた「かわいいライオン」とはまったく違い、この絵から脚本の書き直しが始まり、新しいストーリーが次々と生まれたそうです。嘉成さんは、インタビューに答え、母親を憶いつつ語っています。「母は、『嘉くん、強い子になってね。優しい子になってね』と青空の向こうから私に言います。私は、「お母さん、ライオンみたいに、優しくて強い人になるよ」と約束します。何かに困って泣きそうな時も、自信がなくてドギマギしている時も、青空のライオンを思い出して、頑張ろうと思います。だから、今回、母との約束の『青いライオン』を絵にしました」(https://www.rsk.co.jp/cinema/20221212/ より。校長先生が語る「嘉成くんの存在が、他の生徒たちの学びになっている」という言葉も印象的です。

文責:木藤文人


映画『新居浜ひかり物語 青いライオン』サイトはこちらへ
(『新居浜ひかり物語 青いライオン』ポスター画像は、https://eiga.com/movie/102243/ より引用)

*** 参考文献 ***

 いまの医者が「自閉症児」と言っているような子のなかには、将来、世の中を変えていくような発明や発見をしたりする人も数多くいるでしょうし、「多動性障害」と言われている子のなかには、やがて探検家になったりする人もいるでしょう。医者は、子供の成長後に責任を持てないから、そう言っているだけなのです。その変な子たちのなかに、世の中を変えていく力を持っている人がたくさんいるのです。単に他の人と比べて変わっているだけなのに、それを悪いことのように言う価値観は改めるべきです。(中略)

 自閉症のなかには、「アスペルガー症候群」と言われるものがあり、高機能障害とされています。医者は、これについて、「非常に知能は高いが、自閉症の一種である」というような説明をしています。しかし、これは一種の天才児なのです。天才児で、変わっている人は、世の中に大勢います。(中略)

したがって、医者の言葉は、ほどほどに聞かないと駄目です。「高機能障害」という言葉を真剣に聞いてはいけません。(中略)

 世の中には、いろいろな人がいるのです。人間は「信仰心の力」で変わってくるものなのですから、どうか、その子の魂に力を与えてあげてください。
(PP.140-143)

※以上『心と体のほんとうの関係。』より抜粋
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企画、構成
編集者プロフィル
木藤文人(きどうふみと)
 ジャーナリスト、宗教家。
大学を卒業後、大手広告代理店に勤務。フリーとして独立後、「週刊東洋経済」「プレジデント」「経済界」「ザ・リバティ」等の執筆を経て、2007年、幸福の科学出版に入局。『天国に還るための終活』等、編著も多数。




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