2024年05月11日
【人生いつからでも学び直し】第8回 『仏教学から観た「幸福の科学」分析』
┃ 人生の大学院 幸福の科学 大学シリーズ (#2)
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┃ 2┃Pの書斎より:大局観を持つ
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ハッピー・サイエンス・ユニバーシティ プロフェッサーの金子一之さんのコラムをお届けします。
大局観とは、「全体を見る目」であり、リーダーとしての大きな決断、意志決定に関わる力です。箴言集『仕事への言葉』では、「37 大局観を持って、詰めてくる人は、教わるべき人である。」と説かれています。その一つの理由として、大局観のある人は、組織としても個人としても最終的な成功、勝利へと導いてくれるから、と言えるでしょう。その意味で、大局観を持てることは、人生の憧れの一つです。
この「大局観」を、個人の人生戦略の面から考えれば、「人生の勝負に勝つ考え方」とも言えます。人生は、別の面から見れば、苦難、困難にいかに打ち克っていくかという「勝負の連続」でもあるからです。したがって、一個人にとっても、大局的な目を持って、自分を磨いていくことがとても大切です。
その方法を、「幸福の科学教学」の視点から三つのアプローチで整理してみます。
第一に、私は「その人がいかにリソースフルな人間であるか」に関係があると思います。小さな失敗で挫折せず、次から次へとアイデアを出して人生の苦難を乗り越えていける「知力」があれば、局地的敗北があっても何度でも立ち上がり、最終的勝利へとたどり着くことができるからです。すなわち、長期的に人生を見て、“実力そのもの”を蓄え、高めていくことです。
第二は「失敗からいち早く学び勉強を重ね続け、イノベーションを怠らない」ことです。人生に当てはめるなら、自分固有の失敗パターン(心の傾向性)を打ち破り、新たな考え方、行動パターンを取り入れて自己変革を行うことです。第三は「自分の限界を突破するための、自らの認識を超えた高次な思想=仏法真理に学ぶこと、究極の認識力(根本仏)につながるエル・カンターレ信仰を磨くこと」です。
人生をこの世のみの狭い視野で見つめるのではなく、この世とあの世を貫いた幸福、真実の信仰を貫くことに私たちの最終勝利を置くことが、人生の大局を外さない生き方になるのではないでしょうか。
著者プロフィル |
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金子一之(かねこ かずゆき) 1964年生まれ。武蔵野大学大学院修士課程修了。1990年より幸福の科学に奉職。現在、HSU人間幸福学部プロフェッサーとして、幸福の科学教学、宗教学を担当。著書に、『宗教対立を克服する方法』(幸福の科学出版)などがある。 |
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┃ 3┃この感動をあなたに~書籍編:『トランスジェンダーになりたい少女たち』
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KADOKAWAから発刊される寸前で、一旦、焚書になった話題の一書。全米のベストセラーであり、タイムズ紙(ロンドン)、エコノミスト誌、サンデー・タイムズ紙らがこぞって「今年最高の1冊」と評しました。米国と同様、日本でも発行元に出版中止を求め、また、複数の書店には放火の脅迫メールが届くなど、危うく言論の自由が脅かされる状況に追い込まれました。
その内容たるや実に素晴らしく、現代のアメリカ社会が直面するLGBT問題の深刻さがとてもよく理解できます。決して、LGBTの差別を促すような本ではありません。原題は『Irreversible Damage』。リバーシブルは、例えば洋服などで表裏を兼用できるタイプのものを指しますが、それを否定する接頭辞により「取り返しのつかないダメージ」というような意味になります。主に、まだ精神状態が不安定な十代の少女たちが、大人への道に向かう途上で、SNSやユーチューブ、学校や医療機関が煽るジェンダー嗜好に翻弄され、大きな痛手を負うことについて真摯にレポートしています。
2007年、アメリカのジェンダー・クリニックは一カ所しかありませんでしたが、今や五十カ所を超えているといいます。十代の少女たちが男性へと変貌するために処方される“テストステロン”は、大きな副作用を伴うだけでなく、心臓発作を起こす危険性は従来の5倍近くにまで高まります。バストを目立たせないために着用する“ブレストバインダー”も血管やリンパ節などの損傷の危険が大きく、やがてエスカレートすると、乳房切除手術に到ってしまいます。
女子テニス界で名を馳せた偉大な選手であり、自らレズビアンを公表しているマルチナ・ナブラチロワは、サンデー・タイムズ紙に寄稿。「トランスジェンダーの選手に女子スポーツで競技させるのは生物学上の女子に不公平だ」と。まさに正論なのですが、彼女は「トランス嫌悪(フオビア)」とのレッテルを貼られ、スポンサーから放り出されました。最近のニュースでも性的思考が美化され、一つのモードのようになっているなか、少女たちの権利よりもトランスジェンダーの権利が著しく尊重される世の中には恐怖心すら覚えます。
日本ではまだ良識がまかり通っていますが、先般の「LGBT理解増進法」の施行によって、先行きはなお不透明です。今こそLGBT問題に真摯に向き合い、「おかしいことは、おかしい」とはっきりと口に出して、立ち向かうだけの勇気が必要なのかも知れません。
『トランスジェンダーになりたい少女たち』アビゲイル・シュライアー著(株式会社産経新聞出版)サイトはこちらへ≫
(『トランスジェンダーになりたい少女たち』書籍画像は、https://id.sankei.jp/e/18020より引用)
*** 参考文献 ***
企画、構成 編集者プロフィル |
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木藤文人(きどうふみと) ジャーナリスト、宗教家。 大学を卒業後、大手広告代理店に勤務。フリーとして独立後、「週刊東洋経済」「プレジデント」「経済界」「ザ・リバティ」等の執筆を経て、2007年、幸福の科学出版に入局。『天国に還るための終活』等、編著も多数。 |
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