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第116回【徳ある経営者になろう】シリーズ「理想の会社の創りかた」-勤勉なる精神(7)-

|第116回「理想の会社の創りかた」-勤勉なる精神(7)- #2

 「二宮語録」の一つ、「自己の衣食を思わず」という箴言。幼少の頃から酒宴を嫌い、その間に縄をなって籠をつくり、人の貧窮を助けていたという尊徳翁。以来、こつこつと人を助けることに従事して、自らの衣食の得ようとしませんでしたが、結果として、衣食に困るようなことは一切なかったと言います。愛を与えれば、愛は還ってくるのです。

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 「勤勉の精神」から「資本主義の精神」は成り立っているので、「まともな方向に志を持って勤勉に働くことにより、貯蓄に励み、その貯蓄が大きな資本となって、さらに大きな投資を生んで大きな事業ができるようになり、だんだんに社会的にも富んで、国も富んでくる」という、そういう“善の循環”が資本主義の精神です。

ところが、基本的に、そうした富の蓄積を否定する思想、要するに、「貯まったら、そこから税金というかたちで、あるいは罰金というかたちで、あるいは投獄というかたちで財産を巻き上げて、ただただ、みんなに平等に撒く」というだけであれば、働く人は基本的にはいなくなることになりますし、「お金を儲けた者は悪人だ」という思想がそこに成り立ってきます。

最後はどうなるかということですが、そうした資本主義の精神を破壊した上で、しかし、「国家権力としては金が使いたい」ということになれば、信用の裏付けのない偽金が、いろいろなかたちで発生してくることになると思います。これはすでにもう使われております。ビットコインから始まったけれども、今、国家レベルで、そうした仮想通貨がたくさんつくられております。これが最終的にどういうかたちになるかは分かりません。

※以上『メシアの法』より抜粋
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 日本は、国内消費が六十パーセントぐらいの経済になってきており、すでに、かつてのアメリカのような経済構造に近づいてきているのですが、内部での消費が進みません。

 アメリカ人は「消費優先型」であり、支払いはあとからやってくるけれども、「とりあえず、カラーテレビが欲しい」「とりあえず、車が欲しい」「とりあえず、家が欲しい」というように、先にお金を使って買ってしまいます。

 ただ、日本人は、基本的に消費を控えて、「タンス預金」に回す傾向を持っているので、アメリカ型にはなりません。

 お金もないのに物を買う習慣を国民に身につけさせ、「カード中毒」にした場合には、その消費経済をさらに拡大させることができますけれども、“麻薬患者”をつくらずに消費経済だけを拡大させることは無理なのです。また、日本には、江戸時代以降、徳川家康以来の「勤倹・貯蓄の精神」が残っています。徳川家康、あるいは二宮尊徳の思想が底流に流れており、アメリカにはない思想が一つあるため、同じようにはならないと思うのです。

※以上『忍耐の時代の経営戦略』より抜粋
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著者プロフィール
大川隆法 Ryuho Okawa
 幸福の科学グループ創始者兼総裁。
1956年、徳島県生まれ。東京大学法学部卒業後、大手商社に勤務し、ニューヨーク本社で最年少の財務担当オフィサーとして、年間1兆円の輸出入、三国間・国内の外為実務の事実上の責任者として活躍した。帰国後、大手銀行二十行の資金交渉担当役に抜擢される。
1986年、幸福の科学を設立し、日本全国、世界各国に精舎、支部・拠点を展開。日本最大規模の組織をつくりあげた。著者の経営理論を実践し、上場した企業も多く、優れた経営者が続々と誕生している。
編集・執筆:木藤 文人[ジャーナリスト]




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