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【天国に還るための終活】第13回 人間関係を調整する方法 -「親子」編-

┃ 本当の終活とは「自分がなぜ生まれてきたのか」を悟ること (#2)

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┃ 2┃講師・僧侶によるコラム:「縛(しば)る愛」
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「ネバーエンディング・セミナー」講師・僧侶の田中稔之さんのコラムをお届けします。

 90歳を超えてもかくしゃくとしたご婦人から、相談を受けたことがあります。「うちの息子が、仕事もしないで、いつも家でゴロゴロしている。叱ってやってほしい」というものでした。しかし、息子さんといっても、すでに70代で、定年退職しているようでした。母親がぼけてしまったわけでもありません。

母親から見たら、息子は何歳になっても息子なんだな、と思いつつ、「おばあちゃん、息子さんは仕事を立派に勤め上げ、少しほっとしているところだと思いますよ」と言ってあげたことを覚えています。息子さんも苦笑いしていました。ある意味、微笑ましい光景ではありましたが、これがもっと若い世代の親子だったら、互いに穏やかではいられないことかもしれません。

 親子であっても人生はそれぞれです。子どもだからといっても成人したら、主体的な生き方を尊重すべきでしょう。ましてや結婚して家庭を持ったら、あまり口出しをするものではありません。

 息子さんが30歳になったばかりという父親がいました。ご自身は中小企業の管理職でしたが、息子さんの仕事のこと、家庭のことを大変心配しておられました。しかし、息子さんと顔を合わせると、口喧嘩が絶えません。母親がいつまでも子ども扱いしているのとは違いますが、父親は、黙って見ていられなかったようです。息子さんに話を聞くと、「父は、いつまでたっても私のことを半人前扱いです。でも私の仕事は、父とは畑が違いますし、もう時代が違うんですよ」と言っていました。

息子の成功を願う父親の気持ちはわかりますが、息子にしてみれば年寄りの自慢話か、小言のようにしか聞こえないのでしょう。確かに世の中はどんどん変化しています。「心がけ」を話してあげられたとしても、具体的な処世術は参考にはならないかもしれません。子どもには子どもの人生修行があります。トリモチのように付きまとう「縛る愛」にならず、信じて見守ることも「愛」ではないでしょうか。


講師プロフィル
田中稔之(たなか としゆき)
 1959年、真言宗の寺院に生まれ、大正大学仏教学部に進学。僧籍を得るが中退し、コンピュータのソフト開発会社に就職する。89年、幸福の科学に奉職。延べ8,000人を動員している「ネバーエンディング・セミナー」講師として活躍。

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 田中講師:セミナーのお知らせ
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 「七の日終活セミナー」
  テーマ:認知症&個別相談

◆日時: 2023年9月27日(水)14:00~
「供養&遺贈、相続の個別相談」15:00~ ※要予約
◆場所:渋谷精舎(東京都渋谷区鶯谷3-12)TEL 03-3457-1757
 最寄り駅/渋谷駅より徒歩15分
◆有料 ※詳細は、電話にてお問い合わせください。
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┃ 3┃スピリチュアルルポ:人心掌握術「曹操」の場合
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 『三国志』は人間学の宝庫

 「人間関係」シリーズ、人心掌握術に長けていたといわれる三人目は、『三国志』で知られる英雄の一人「曹操」です。後漢を滅ぼし、三国時代の「魏」を建国した人物。大川隆法総裁は、『三国志』や『項羽と劉邦』は「人間学」や「リーダー学」の宝庫であると述べています。

昔でいうところの兵法は、知恵を巡らせた計略、つまり「知謀」や「知略」などの作戦を巧みに使い、相手を思い通りにやっつけてしまう用兵や戦闘のことでした。現代のビジネスの置き換えてみると、経営書やビジネス書などを通じて、成功談や失敗談に学ぶことで、知識、あるいは知恵を得る。その知識を使って経営戦略を立てることで、ライバル企業を打ち負かすということになるでしょう。昔と違って命のやり取りはありませんが、企業間の競争は、戦国の世を彷彿とさせる厳しい戦いの場に他なりません。

 赤壁の戦いで敗走するも「魏」を再建

 さて、『三国志』において、有名な戦いは「赤壁の戦い」です。いわば『三国志』の関ケ原であり、天下分け目の合戦だと言えましょう。ちなみに三国赤壁古戦場は、新型コロナウィルスが発症した湖北省武漢(『中国発・新型コロナウィルス感染 霊査』参照)からおよそ100km離れた地にあり、「赤壁」と書かれた磨崖石刻は有名です。

圧倒的な勢力だった曹操軍に対して、劉備と孫権の連合軍は、敵を欺くために身内や自らを苦しめて行う謀(はかりごと)=「苦肉の策」や、敵に対して複数の謀で足を引っ張りあうように仕向ける=「連環の計」で応戦、勝利を収めました。一説によると曹操軍のなかで疫病が流行り士気を削がれて撤退に到ったとも言われています。曹操軍はこの大敗にもかかわらず、優秀な人材を集めて国を再建します。その後も群雄割拠の時代は続き、諸葛亮の「天下三分の計」という天下統一のための構図、いわゆる三国志の時代が形づくられたのです。

 三国志の真の英雄

 三国志で人気のある君主といえば劉備(玄徳)(『徳のリーダーシップとは何か 三国志の英雄・劉備玄徳は語る』参照)を挙げる人は少なくありません。部下である諸葛亮は有名な軍師であり、関羽や張飛は目覚ましい活躍を見せますが、いかんせん曹操の陣営に比べると人材が足りませんでした。一方、曹操は傑出した政治家であり、軍事、文学等にも長けていたにもかかわらず、「求賢令」などを発布し、広く才能のある者を求めたのです。

経典『リーダーに贈る「必勝の戦略」』のなかでは、大川隆法総裁は曹操を評して「武将として戦いにも強かったのですが、自分自身、軍師として策を立てることもできる人でした。そういう人は、えてして、才能のある人を嫌がるものですが、彼は、自分も兵法書を書くほどの才がありながら、あえて、才能のある人を求めたのです。そのため、魏には人材の厚みがあったわけです。」と語り、ある意味において『三国志』における真の英雄は、曹操だったと述べています。徹底して「人材」を愛した曹操の懐の深さや人徳が、そのように言われる所以かも知れません。



*** もっとおススメ本 ***

●『徳のリーダーシップとは何か 三国志の英雄・劉備玄徳は語る』
/大川隆法(著)

/2,200 円(税込)
(2017年10月発刊)
 L詳細を見る

 政治や起業、経営を目指す人にとって、『三国志』や『項羽と劉邦』は、教養書として必読の書と言われています。なかでも三国志の時代に「蜀」を建国、「徳のある」リーダーの一人として、劉備玄徳は欠かせないでしょう。

本書は、劉備玄徳の霊言というかたちで、「徳のリーダーシップとは何か」を直々に学ぶことができます。「桃園の誓い」の真相や、「赤壁の戦い」に見る曹操や孫権の人格について、組織に力を与える「絆」「諫言」「涙」とは。また、経営者に必要な二つの面や現代日本に必要な「人材」について忌憚なく語られます。「志」をもって三国志をかけ抜いた大器が語る「徳の力」を磨くための極意は、組織マネジメントにおける枕頭の書だといえましょう。

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┃ 4┃お知らせ
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企画、構成
編集者プロフィル
木藤文人(きどうふみと)
 ジャーナリスト、宗教家。
大学を卒業後、大手広告代理店に勤務。フリーとして独立後、「週刊東洋経済」「プレジデント」「経済界」「ザ・リバティ」等の執筆を経て、2007年、幸福の科学出版に入局。『天国に還るための終活』等、編著も多数。




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