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第113回【徳ある経営者になろう】シリーズ「理想の会社の創りかた」-勤勉なる精神(4)-

|第113回「理想の会社の創りかた」-勤勉なる精神(4)- #2

 稲の捨苗などを元手に収穫を増やすなど、「積小為大」の思想をもって尊徳翁は、成人後に家の再興を果たします。やがてその才覚を見込んだ小田原藩主・大久保忠真から白羽の矢が立ちます。財政難に苦しむ身内の旗本領の財政再建を託されるのです。尊徳翁の思想が論語の「以徳報徳」と類似しているところから、やがて尊徳翁のやり方は「報徳仕法」と呼ばれるようになります。

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 マンネリ状態になると、目標も自動的になくなっている状態になることが多いのではないでしょうか。したがって、わりあい早めに達成できる小目標、そして中目標、さらに大目標といったものを、もう一回、考え直してみる必要があると思います。

 ベンジャミン・フランクリンが、いわゆる「十三徳」という徳目(節制・沈黙・規律・決断・節約・勤勉・誠実・正義・中庸・清潔・平静・純潔・謙譲)を掲げて実践していたように、「人間の器」をつくるという意味において、自分自身に足りないものを考えてみるとよいかもしれません。

目標というものは、常に「仕事において達成するようなこと」だけではありません。例えば、「人に対して優しくありたい」「間違ったことをしたら、必ず反省をする」「一日に一回はきちんとお祈りをする」など、さまざまな徳目があります。

自分には足りないと思われる徳目を挙げ、それをこなしていくようにすることも一つでしょう。マンネリを打破するには、このようなものも大事なことです。

※以上『何もやる気が出ない人へ』より抜粋
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 お店であれ会社であれ、成功するための秘訣としては、人間に本来備わっている考え方、つまり、自分のほうに取り分を持ってきたいと思うこの自我の部分を抑えて、「ほかの人たちが得をする、利益を得られるには、どうしたらよいか」という考え方をするということです。

 これは、二宮尊徳が、「湯船のなかのお湯を自分のほうにかき寄せると、向こうのほうに逃げていくけれども、これを向こうのほうへ押すと、自分のほうに返ってくる」と述べていることにも通じますが、商売のコツだと言えるでしょう。「自分が得よう」と思って行動していると、人もお金も逃げていきます。そうではなく、自分のことを抑えて、他人様のことを考えてみるわけです。

 ほかの人のことを考えるようになると、逆に自分のほうへ戻ってくることがあるわけです。これが基本的な経営のスタートなのです。この発想が切り替えられない人は、個人での職人技で生きていくことはできても、人を使って事業を組み立てることは難しいと思います。

※以上『経営と人望力』より抜粋
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著者プロフィール
大川隆法 Ryuho Okawa
 幸福の科学グループ創始者兼総裁。
1956年、徳島県生まれ。東京大学法学部卒業後、大手商社に勤務し、ニューヨーク本社で最年少の財務担当オフィサーとして、年間1兆円の輸出入、三国間・国内の外為実務の事実上の責任者として活躍した。帰国後、大手銀行二十行の資金交渉担当役に抜擢される。
1986年、幸福の科学を設立し、日本全国、世界各国に精舎、支部・拠点を展開。日本最大規模の組織をつくりあげた。著者の経営理論を実践し、上場した企業も多く、優れた経営者が続々と誕生している。
編集・執筆:木藤 文人[ジャーナリスト]





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