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【天国に還るための終活】第11回 人間関係を調整する方法 -総論-

┃ 本当の終活とは「自分がなぜ生まれてきたのか」を悟ること (#2)

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┃ 2┃講師・僧侶によるコラム:「奪う愛からの気づき」
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「ネバーエンディング・セミナー」講師・僧侶の田中稔之さんのコラムをお届けします。

 幸福の科学では、愛とは「与えるもの」と教わっています。誰しもが人から愛されたいと思うものでしょうが、まずは「愛する」、「愛を与える」ということです。簡単に言えば「人に優しくする」ということでしょうか。しかし、相手が自分より目上の人、あるいは立場が上の人となると、なかなか難しいことかもしれません。「部下を愛する」ということは理解できても、「上司を愛する」ということはイメージしにくいことかもしれません。

Jさんは、前の職場に苦手な人がいました。それが理由で、今の会社に転職したのです。心機一転、新たな職場で頑張れると思っていたのですが、新しい職場に勤め始めてすぐに、前と同じタイプの苦手な人が、今度は上司として異動してきました。

「転職したばかりなのに……。これは私の人生の問題集なのかな」と思ったそうです。しかし、幸福の科学のセミナーで「与える愛」について学んだばかりのJさんは、人間関係を改善するにはこれだと思い、進んで人の仕事を手伝ったり、ねぎらったり、ほめたりしながら、「与える愛」の実践を心がけたそうです。すると、家庭やプライベートでは、人間関係が明らかに良くなっていきましたが、職場では効果はあらわれませんでした。

「あれだけ親切にしてあげたり、手伝ってあげたりしているのに、感謝のかけらもない」。そう思ったJさんは、その時にハッとしたそうです。感謝や評価を求めていた自分に気づいたからです。「結局、与えていたつもりが、見返りを求めることで、奪おうとしていたのだ」。急に恥ずかしくなったJさんは、反省し、「相手の幸せを願おう。ただそれだけを考えよう」と気づいたそうです。

するとその日から、上司や同僚の態度が変わったと言います。「理解されたい」、「評価されたい」というのは素直な気持ちかもしれません。しかし、「なぜ、理解してくれない?」、「なぜ、評価してくれない?」となった時、それはすでに「奪う愛」なのです。
Jさんは、自分の幸福ばかりを願えば、それは“奪う愛”、相手の幸福を願えば、それは“与える愛”となるのだと気づいたそうです。


講師プロフィル
田中稔之(たなか としゆき)
 1959年、真言宗の寺院に生まれ、大正大学仏教学部に進学。僧籍を得るが中退し、コンピュータのソフト開発会社に就職する。89年、幸福の科学に奉職。延べ8,000人を動員している「ネバーエンディング・セミナー」講師として活躍。

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 田中講師:セミナーのお知らせ
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 「地獄に堕ちないための終活セミナー」
  テーマ:祈願文(1)供養経と総本山・先祖供養経の違い 

◆日時: 2023年7月27日(火)14:00~
◆場所:渋谷精舎(東京都渋谷区鶯谷3-12)TEL 03-3457-1757
 最寄り駅/渋谷駅より徒歩15分
◆有料 ※詳細は、電話にてお問い合わせください。
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┃ 3┃スピリチュアルルポ:人心掌握術「武田信玄」の場合
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 人は城、人は石垣、人は堀

 今回のシリーズのテーマは「人間関係」です。そこで、歴史上の人物で、人心掌握術に長けていた偉人を紹介します。
まずは風林火山で知られる戦国時代の名将、武田信玄です。

信玄が家臣の統率に優れていたことは、その名言によって明らかです。「人は城、人は石垣、人は堀、情けは味方、仇は敵なり」。この言葉は、信玄が一生、堅固な城をつくらなかったことが誇りでもあったという逸話と重なり、人民こそが、切り立つ険峻な山に匹敵する城であるという教えだと言われます。中国の古典のなかに見られる「衆人を城となす」がルーツで、信玄が家臣を上手に登用したことの象徴的な言葉でもあります。

 現代のリーダー論に通じる甲陽軍鑑

 信玄の人心掌握術は、戦いにおける戦略や戦術を記した軍学書『甲陽軍鑑』(こうようぐんかん)に詳しく述べられています。上記の「人は城……」も同書に収録されており、江戸時代には武士たちの範となり、現代のリーダー論にも通じるものがあります。「いやしくも晴信(信玄のこと)、“人のつかひやうは、人をばつかはず、わざをつかふぞ”」。

人というものは、その個性によって気の合う者を好み、合わない者は遠ざけてしまいがちです。しかし、上に立つ者の心得として、好き嫌いにこだわることなく、人のもつ能力を使うという意味です。信長や家康が怖れた最強の武田軍団の強さの秘密がここにあると言えるでしょう。

 武田信玄は光の天使だった

 さて、信玄が戦いのときに、軍兵を損じることなく戦うことを信条としていたことは、宣教師ルイス・フロイスの書簡に記されています。信長が家臣を利用したのとは逆に、信玄の基本的な考え方には家臣を護り愛することがありました。信玄は、血気にはやり、功名を争うような蛮勇を否定したのです。

大川隆法総裁は、『感化力』のなかで、次のように述べています。「日本の戦国武将を例に取ると、武田信玄と上杉謙信は、光の天使(高級霊)の世界に還っています。ところが、織田信長は、死後すぐには天上界に還っていません。(中略)

信玄と謙信は、死後も多くの人から愛されています。そういう精神風土を遺しています。しかし、信長の場合は、いろいろな憎しみがずっと遺っているようなところがあります。また、「利己か、利他か」という第一の基準に関しても、ずいぶん違いがあるように思います。(中略)「実際に目指していたものが何であるか」という部分が大きく判定されるのです。」人心掌握の根底にあるものは、やはり“愛”だったのです。



*** もっとおススメ本 ***

●『コーヒー・ブレイク』
―幸せを呼び込む27の知恵―
/大川隆法(著)

/1,320 円(税込)
(2006年6月発刊)
 L詳細を見る

 幸せを呼び込む27の知恵と題された本書には、恋愛・結婚、家庭や仕事場、そして、人間関係に悩む人へのちょっとした実践のヒントが満載です。孤立しがちな人に贈る言葉は「人間の幸福とは、やはり人と人とのあいだに生まれるものですよ」と。人間の幸福は「個であると共に、群れのなかに生きている」ということに起因しているのです。

また、約束を守れなかった場合、「申し訳ない、借りはいつか返そう」という気持ちを持つ、つまり「残心(心を残す)」が大事だと。10分か15分のコーヒー・ブレイクで、大切な言葉を見つけてみませんか?

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●『ストロング・マインド』
―人生の壁を打ち破る法―
/大川隆法(著)

/1,760 円(税込)
(2010年9月発刊)
 L詳細を見る

 試練を乗り越え、再び立ち上がるための勇気の書。第3章「心の成熟について」では、「人間として成長する」ことが宗教の目的だとし、人として器を広げると悩みが小さくなると記されています。

「いつも“自分”が主語になっていないか」「他人のことを考える時間を増やす」「自分の長所が人を裁く材料になっていないか」「多様な価値観を受け入れているか」など。第4章「心豊かに生きる」では、公平無私な態度や祝福する心の大切さが説かれています。正しい宗教を学ぶことで、人格の向上を目指すことができます。

企画、構成
編集者プロフィル
木藤文人(きどうふみと)
 ジャーナリスト、宗教家。
大学を卒業後、大手広告代理店に勤務。フリーとして独立後、「週刊東洋経済」「プレジデント」「経済界」「ザ・リバティ」等の執筆を経て、2007年、幸福の科学出版に入局。『天国に還るための終活』等、編著も多数。




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