|第109回「理想の会社の創りかた」-時間と経営(8)- #2
「一日の苦労は一日にて足れり」(マタイによる福音書)は、イエス様の言葉です。ある人がどんな人生を生き、その人となりを問われるときは、結局、一日一日をどう生きたかによります。「あすのことを思いわずらうな」。(同福音書)未来は予測できても未来の時間を自由にはできない。また、過去を振り返って反省したとしても、教訓は学べても過去の時間をどうすることもできません。自由にできる時間は「現在」だけなのです。
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一日の十時間なら十時間という活動時間の間、まったく同じことをしていた場合、その十時間という時間は、一つの壁に向かっているのと同じことになります。その時間面積は、壁一つしかないわけです。ところが、その一日の間で、いろいろな方向に自分の顔を向けますと、壁だけでも四つあることになります。要するに、一日のうちで自分の関心領域をどこに向けるか、という問題を言っているのです。
位置を四回変えると、四つの壁が自分の周りに現われてきます。これは時間面積で四倍になるということを意味しているわけです。
たとえば、趣味の領域で、もっと広げていく人がいます。碁や将棋のようなものをする人がいます。旅行をする人がいます。また、それ以外でも、身体を動かすスポーツの領域で新しいことをしていく人がいます。
このようにして、いろいろなことを同時に組み込んでいる人は、要するに、持っている時間の面積がひじょうに広いのです。この面積が広いということが、やがてその人の活動領域を広げることになっていきます。
※以上『人生の王道を語る』より抜粋
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最後に、もう一度、不況期を乗り越えるためのポイントを確認しておきましょう。一点目は、「一日の時間管理を徹底して、重要なことに自分の時間を使うように努力せよ」ということです。コマーシャルや世間の風潮に流されずに、自分にとって重要な時間を確保してください。それは、思索を練ったり、判断をしたりするための時間です。言葉を換えれば、経営トップには、「孤独な時間」の確保がどうしても必要なのです。
二点目は、「不況のときには、トップは、やはり率先垂範型で動かなければ駄目である」ということです。
ここの部分が、必ず他社との差別化につながります。相手から、「あなたの会社は社長が直々に来たけれども、別の会社からは電話がかかってきただけだ」というように思われたならば、この差はけっこう大きいのです。「今こそ、トップが動くべき時期である」と述べておきたいと思います。
※以上『日本の繁栄は絶対に揺るがない』より抜粋
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著者プロフィール |
大川隆法 Ryuho Okawa
幸福の科学グループ創始者兼総裁。
1956年、徳島県生まれ。東京大学法学部卒業後、大手商社に勤務し、ニューヨーク本社で最年少の財務担当オフィサーとして、年間1兆円の輸出入、三国間・国内の外為実務の事実上の責任者として活躍した。帰国後、大手銀行二十行の資金交渉担当役に抜擢される。
1986年、幸福の科学を設立し、日本全国、世界各国に精舎、支部・拠点を展開。日本最大規模の組織をつくりあげた。著者の経営理論を実践し、上場した企業も多く、優れた経営者が続々と誕生している。 |
編集・執筆:木藤 文人[ジャーナリスト]
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