TOP>コラム>Winds of Happiness>第108回【徳ある経営者になろう】シリーズ「理想の会社の創りかた」-時間と経営(7)-
コラム
happywinds

第108回【徳ある経営者になろう】シリーズ「理想の会社の創りかた」-時間と経営(7)-

|第108回「理想の会社の創りかた」-時間と経営(7)- #2

 統計分析を用いて、社会の富の偏在を明らかにしたヴィルフレド・パレートは、イタリアの経済学者、哲学者です。全体の20%の富裕層のもとに、社会全体の80%の富が集中し、残りの20%の富が、低所得者層に配分されるという「パレートの法則」の生みの親です。この法則は時間活用においても応用されています。一日の仕事時間のうちの20%が、その仕事が成功するかどうかを決める重要な時間であるという考え方です。

◇-------------------------◇

 今日やらねばならぬことを百パーセントやろうとしたら十時間かかるが、八十パーセントやるとしたら二時間で済む。そうすると、「自分の時間を増やす方法」が出てくるわけです。すなわち、八十パーセントを仕事の限度として二時間を使うとすると、どういうふうになるか。これは、その「八十パーセントを制する二時間」で仕事を順番にやっていきますと、二時間掛ける五、すなわち、「八十×五=四百」で、四百パーセントの仕事ができることになります。すなわち四倍です。四倍の仕事ができるわけです。

 ここで出てくるのが「仕事の分担」というものです。これが出てくるわけなのです。どこの会社に行っても、管理職と、その下に働いている人がいます。なぜ、こういう組織になっているか、よく考えてほしいのです。それは、「管理職という人がこの二十パーセントの仕事をして、残りの八十パーセントの部分を下位の者に委ねる」という仕事を実はやっているのです。

※以上『大川隆法 初期重要講演集 ベストセレクション(5)』より抜粋
  L 詳細を見る
◇-------------------------◇

 このパレートの法則をどのように使うかというと、仕事でも人間の集団でも何でもそうですが、「物事が成り立っているときには、そのなかで、いちばん重要なのは二十パーセントだ」と考えるのです。

「商売が成功するかどうか」については、さまざまな予想をして分析しますが、「将来、成功するかどうか」を決めるファクター(要素)のなかで、いちばん重要なのは、そのなかの二十パーセントです。そのなかの二割が決め手になるのです。これを、「強弱の原則」、あるいは「アクセントの原則」と言ってもよいでしょう。漫然と仕事をしたり、漫然と物事を分析したりするのではなく、そのなかに含まれている重要な二割の部分をつかみ出すことができれば、非常に大きな集中力と達成力、実現力を身につけることができます。

これ、智慧ある者の姿なり。

※以上『仕事と愛』より抜粋
  L 詳細を見る
◆-------------------------◆

著者プロフィール
大川隆法 Ryuho Okawa
 幸福の科学グループ創始者兼総裁。
1956年、徳島県生まれ。東京大学法学部卒業後、大手商社に勤務し、ニューヨーク本社で最年少の財務担当オフィサーとして、年間1兆円の輸出入、三国間・国内の外為実務の事実上の責任者として活躍した。帰国後、大手銀行二十行の資金交渉担当役に抜擢される。
1986年、幸福の科学を設立し、日本全国、世界各国に精舎、支部・拠点を展開。日本最大規模の組織をつくりあげた。著者の経営理論を実践し、上場した企業も多く、優れた経営者が続々と誕生している。
編集・執筆:木藤 文人[ジャーナリスト]






メールマガジン「徳ある経営者になろう」は、2018年11月8日から配信を開始しました。※隔週にて配信中!
 大川隆法総裁の経営書シリーズ抜粋から、経営の極意を学ぶ一時に活用でき、かつ良書を紹介して参ります!
 ぜひ、購読しませんか。メールマガジンの登録はこちらへ

このページのTOP ▲