2023年05月10日
【天国に還るための終活】第9回 病に打ち克つ心の力 ―中編―
┃ 本当の終活とは「自分がなぜ生まれてきたのか」を悟ること (#2)
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┃ 2┃講師・僧侶によるコラム:「信じる力」
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「ネバーエンディング・セミナー」講師・僧侶の田中稔之さんのコラムをお届けします。
薬学の分野にはプラセボ効果と言われるものがあります。プラセボとは「偽薬」という意味ですが、本来、なんの効果もない飴玉のようなものでも、患者が薬だと信じて服用すると症状が改善するなどの効果が出るそうです。また、その逆もあります。服用するものが体に良くないものではないかと、あまりにも不安を持っていると体調を崩してしまうと言います。
しかしこれは、ある意味で、人間は自分で自分の病を治す「自然治癒能力」を持っているということです。良いことと悪いこと、どちらを信じますか。やはり良いほうを信じたいですね。
Mさんは長年の持病に苦しんでいました。すぐに命に関わるようなものではなかったので、一生その病気と付き合わなければならないと覚悟していたようです。色々な治療法を試したそうですが、一向に効果は得られませんでした。しかしMさんは、ある時、「心の法則」という幸福の科学の教えに出会いました。
無意識や潜在意識という部分も含めて、人は思った通り、否、思ってしまった通りの人生を生きている。そう気づいたMさんは未来を信じ、自分が人々のために健康に活躍する姿を思い描いたそうです。
病を持っているのは、自分の心に原因があるのではないか、心の傾向性があるのではないかと、自らの心を見つめ直し、取り越し苦労、持ち越し苦労の多い自分に気づいたそうです。生活スタイルは変わりました。積極的にチャレンジ出来るようになったMさんは、失敗を悩むのではなく、失敗から学ぶことがあると気づけるようになりました。明るく積極的になったMさんは、いつしか病気を苦しみと思わなくなっていたと言います。
気がつくと定期検査の結果も改善され、常用していた薬も次第に量が減らされました。そして、ついに薬は不要という診断が出たのです。
人の体の細胞はつねに入れ替わっています。にもかかわらず、長く続いている病があるとすれば、何か心に原因があるのかも知れません。まずは明るい未来を信じるところから、始めてみてはいかがでしょうか。
講師プロフィル |
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田中稔之(たなか としゆき) 1959年、真言宗の寺院に生まれ、大正大学仏教学部に進学。僧籍を得るが中退し、コンピュータのソフト開発会社に就職する。89年、幸福の科学に奉職。延べ8,000人を動員している「ネバーエンディング・セミナー」講師として活躍。 |
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田中講師:セミナーのお知らせ
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「地獄に堕ちないための終活セミナー」
テーマ:後悔のない人生を生きるために
◆日時: 2023年5月27日(土)14:00~
◆場所:渋谷精舎(東京都渋谷区鶯谷3-12)TEL 03-3457-1757
最寄り駅/渋谷駅より徒歩15分
◆有料 ※詳細は、電話にてお問い合わせください。
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┃ 3┃スピリチュアルルポ:「養生訓」の知恵に学ぶ〈中編〉
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貝原益軒は、人の体というものは、天地から授かったもので、飲食による養いがなければ、命を保つことはできないのだと『養生訓』にて述べています。そして、飲食による口への出し入れに気をつけるよう促します。
最近では、コロナ禍において、マスクの着用が日常化していますが、マスクは長時間使用すると雑菌が繁殖します。食事などでマスクを着脱する際には、手洗いや指の消毒など細心の注意が必要でしょう。
また、食事については昔から「腹八分目に医者いらず」ということがよく言われてきましたが、『養生訓』には「食事の量は控えめがいい」、「満腹は後の禍となる」ということが記されています。
「Light suppers make long life.」
世界にも、同様の意味の表現があります。実はこちら、食事制限をしたマウスのほうが、食べ放題のマウスより長生きしたという実験が行われていました。要は腹八分目でカロリー制限をすることによって、細胞の老化を遅らせることができるという事実が、科学的にも確認されているのです。
さて、貝原益軒は「食事をするときの心得」についても言及しています。
五思(ごし)というもので、幼少時には父に育てられた恩を忘れず、長ずるにしたがって君主の恩を受けたことに感謝をする。
「一粒の米にも百の魂」と言われるように、食糧をつくる農夫に思いを馳せるなど、総じて感謝する心をもつべきだと言います。昔の食卓では、家族の皆が手を合わせ、お百姓さんに感謝する光景は当たり前でした。
ほかにも様々な食材、例えば、豆腐や茄子、菘(すずな)の食べ方、野菜・菌類・海草の料理法、香辛料の使い方など、プロの料理人も顔負けの調理法の解説も豊富です。また、飲酒に関しても「酒は毒にも薬にもなる」としつつ、酒呑みへの戒め、温酒のすすめ、薬酒の効用についても述べられています。
*** もっとおススメ本 ***
仏教やヒンドゥー教などのインドの宗教には、転生輪廻の法則をもとに、善行を施した者には良いカルマと幸せな転生がもたらされ、悪い行いをした者には悪いカルマと厳しい転生がもたらされるという考え方があります。善因善果、悪因悪果といわれますが、日本では業(ごう)=カルマと言って、あまり良い意味において使われていません。
本書『病気カルマ・リーディング』では、過去の転生におけるカルマや病気を、宗教的な秘儀によってリーディングするというものです。例えば、かつて武士の世に生まれ、人を斬った経験がカルマとして残った場合、病気に罹って外科手術の際、メスで体を斬られる経験をするというのです。今回の転生で、過去世のカルマを刈り取るために病気になる場合もあるといいます。
さて、5月12日(金)から公開予定の映画「レット・イット・ビー ~怖いものは、やはり怖い~(夢判断、そして恐怖体験へ2)」のなかでも、心理カウンセラーの霊査によって、過去のカルマが現代の夢として現れるケースが出てきます。いずれにしても、過去の行為の集大成としてのカルマを自覚するということは、本来の自分を知ると言う意味では大きな悟りの縁(よすが)になるのではないでしょうか。
企画、構成 編集者プロフィル |
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木藤文人(きどうふみと) ジャーナリスト、宗教家。 大学を卒業後、大手広告代理店に勤務。フリーとして独立後、「週刊東洋経済」「プレジデント」「経済界」「ザ・リバティ」等の執筆を経て、2007年、幸福の科学出版に入局。『天国に還るための終活』等、編著も多数。 |
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