TOP>コラム>Winds of Happiness>【天国に還るための終活】第8回 病に打ち克つ心の力 ―前編―
コラム
happywinds

【天国に還るための終活】第8回 病に打ち克つ心の力 ―前編―

┃ 本当の終活とは「自分がなぜ生まれてきたのか」を悟ること (#2)

◆━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃ 2┃講師・僧侶によるコラム:「病を呼び込む思い」
┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━

「ネバーエンディング・セミナー」講師・僧侶の田中稔之さんのコラムをお届けします。

 世の中には、自ら「病気」を呼び込んでしまう人がいます。もちろん、不摂生を繰り返し、自業自得で病気になる人もいるでしょう。しかし、自分では健康に気を使い、決して病気になりたいわけではないのに、難病や重篤な病にかかることがあります。

まじめで働き者のSさんは、大きな企業に勤めていました。責任ある立場で、優秀な成績も出していました。しかし、ある日、職場で倒れ、入院してしまったのです。原因不明でしたが、体が動かなくなり、寝たきりとなって、職場への復帰は諦めざるを得ない状況になってしまいました。健康に気を使い、トレーニングも欠かさない人でしたし、食生活にも気をつけていました。それほど無理をしたつもりもなかったのに……。

ところが、Sさんは病気になって、なぜかホッとしている自分に気がつきました。発病した時の状況を自分なりに振り返り、心の内を見つめ直してみたそうです。
すると、ある問題を抱えていたことを思い出したのです。受けた仕事を進めるのに、どうしても気が進まない件があったのです。でも、まじめで責任感の強いSさんは、決して断ろうとはしませんでした。

入院中、お見舞いに来てくれた同僚に、その仕事はどうなったのかと尋ねたところ、すでに他の部署が引き受け、完了していたということでした。それを聞いて、「本当は、自分はその仕事を受けたくなかったのだ。しかし、断る勇気もなく、逃げ出したかったのだ」ということがわかりました。

「そんなことで倒れてしまうのか」。そう思いましたが、心のなかに押し込めた葛藤があったのでしょう。職場から逃げ出す理由がほしかったのかも知れません。それが、病を呼び込み、病気をつくり出していたのでしょう。心の内を振り返り、反省をしたSさんは、その後、急速に回復したそうです。しばらくして元の会社に復帰できたSさんですが、今は別の部署に異動し、元気に仕事を続けているそうです。


講師プロフィル
田中稔之(たなか としゆき)
 1959年、真言宗の寺院に生まれ、大正大学仏教学部に進学。僧籍を得るが中退し、コンピュータのソフト開発会社に就職する。89年、幸福の科学に奉職。延べ8,000人を動員している「ネバーエンディング・セミナー」講師として活躍。

◎――――――――――――――――◎
 田中講師:セミナーのお知らせ
 ――――――――――――――――
 \生涯現役のための/
 ネバーエンディング・セミナー

「正しい終活」がわかる目からウロコのセミナーです!
「残された人生をどう生きるべきか」を学びましょう。
※参加者には「ハッピー・エンディングノート」を進呈します。

◆日時: 2023年4月11日(火)14:00~15:30
◆場所:横浜正心館(横浜市中区山下町50-2)TEL 045-228-9772
 最寄り駅/みなとみらい線「日本大通り」駅 3番出口より徒歩1分
◆有料 ※詳細は、電話にてお問い合わせください。
◎――――――――――――――――◎



◆━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃ 3┃スピリチュアルルポ:「養生訓」の知恵に学ぶ〈前編〉
┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 江戸時代の半ば、貝原益軒によって書かれた『養生訓』は、現代に読み継がれている逸書です。当時の平均寿命が50歳と言われていたなか、85歳まで長生きした益軒の実践の書ですから、実に説得力があるのでしょう。

その内容は、心のもちかたを原点として、食事のこと、飲酒・喫煙、医者の選び方、薬の処方など諸事に至るまで、詳細に記されています。また、ある意味、人生哲学として読むに値する書であると言えます。

まずは総論において、養生の要諦は「畏れる」ことであるといいます。畏怖というのは、神仏などの計り知れないパワーに対して畏敬の念とともに、ある種の怖れを抱くという意味です。
「養生訓」には、「天をいつも敬い、慎んで従う」。夜、雷や風雨が激しいときには、天威を怖れ、夜中であっても正装し寝てはいけないとも記されています。
また、「欲望を怖れて、慎んで我慢を心がける」。飲食にせよ、色欲にせよ、運動にしても過度に行うと元気を損なうことになるとあります。お喋り(口数)が過ぎるのも体に悪いとされ、まさに「沈黙は金」なのです。

さらに「分相応に生きる」では、分をわきまえて自分の実力以上のことには手を出さない。ほかにも「自らを欺くな」、「完璧を求めるな」など、「養生」における精神論が説かれています。
「養生」の道は、仏教で示されるところの「中道」に相通じるところがあります。過不足なく食事をして、空腹感が満たされればそれでいいのです。

現代人によく見られますが、口寂しさで間食を際限なく繰り返せば、体に悪いのは当たり前です。もちろん、具体的な節制として食後の注意点、正しい呼吸の仕方、夜更かしのことや、寝る時刻のことなど、体に直結する「養生」の方法も示されています。次回は、身近な飲食にまつわる話題を取り上げます。



*** もっとおススメ本 ***

●『アイム・ファイン』
―自分らしくさわやかに生きる7つのステップ―
/大川隆法(著)

/1,320 円(税込)
(2008年4月発刊)
 L詳細を見る

 病気について、心の持ちかた一つでも違うということを解説してきましたが、本書は宗教や民族などを超えて、誰もがわかる“元気になる思想”が説かれています。悩みのタネの一つとして、自分の弱点や欠点がありますが、それを逆手にとって「幸福」をつかむ方法、転げるたびに大きくなっていく「雪ダルマ型人生」、人生で最後に勝利する生き方など、ハッとする内容が満載です。

なかでも誰もが陥るスランプは、意外な方法で克服できるといいます。三つのうちの一つは、神仏の子として無限のエネルギーが内包されている自分であることを信じること。蓄積という観点から学習を通じて充電すること。そして、もう一つの克服法は……。ちょっと落ち込んでしまったとき、枕元においてペラペラ捲るだけで元気がでる本。いつでも「私、元気です」と笑って言える自分を目指しましょう。


企画、構成
編集者プロフィル
木藤文人(きどうふみと)
 ジャーナリスト、宗教家。
大学を卒業後、大手広告代理店に勤務。フリーとして独立後、「週刊東洋経済」「プレジデント」「経済界」「ザ・リバティ」等の執筆を経て、2007年、幸福の科学出版に入局。『天国に還るための終活』等、編著も多数。




メールマガジン「天国に還るための終活」は、2022年9月3日から配信を開始しました。※月1回にて配信中!
 大川隆法著作シリーズから、主に霊界・あの世の世界・魂の真実を学べる書籍を紹介して参ります!
 ぜひ、購読してみませんか。メールマガジンの登録はこちらへ

このページのTOP ▲