2023年04月08日
【天国に還るための終活】第6回 生涯現役の人生 ―前編―
┃ 本当の終活とは「自分がなぜ生まれてきたのか」を悟ること
地震、津波、台風、洪水など打ち続く天変地異。そして、昨今、コロナウィルスという感染症(疫病)の流行で、“死”を身近に感じることが増えたのではないでしょうか。
はるか昔から、「宗教」は死生観、つまり死後の世界のことを教えていました。また、古代ギリシャの「哲学」にしても、ソクラテスやプラトンは魂やあの世の存在について語っています。しかし、科学の進歩とともに、宗教はいつのまにか隅っこに追いやられ、解らないものについては議論しないという「不可知論」へ、さらには神仏や霊界そのものを否定する「無神論」が主流になってしまいました。
そこに、20世紀後半、「幸福の科学」が出現し、大川隆法総裁による「仏法真理」という教えのもとに霊界、あの世の世界、魂の真実がはっきりと説き明かされたのです。人は例外なく、やがて“死”を迎えます。死後の世界を学べる教科書は「宗教」しかないのです。
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┃【天国に還るための終活】
┃ 第6回 生涯現役の人生 ―前編―
◆◇目次◇◆
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1 今回のテーマ:エイジレスで成功する
2 講師・僧侶によるコラム:「ケーキ作りの夢を叶えた生涯現役人生」
3 スピリチュアルルポ:伊能忠敬の故郷を訪ねて~佐原散歩〈前編〉
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┃ 1┃今回のテーマ:エイジレスで成功する
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■長生きリスクを払拭する
「長生きリスク」という言葉は、長生きをすることで医療費や介護費用がかかり、将来の生活が「年金では賄えない」という不安からよく耳にするようになりました。日本は古くから「古希、喜寿、米寿」など、長寿を祝う習慣があり、長生きはとてもメデタイことでした。
ところが近年、核家族化が進み、経済的に自立した老後を送ることになった人たちが、長生きをすることで蓄えを使い果たしてしまうというリスクが発生したのです。年金も当てになりません。
まずは、現役時代にしっかり貯蓄をする、副業などを始める、あるいはリスクを伴うものの金融商品に投資するなどが選択肢の一つでしょう。しかし、一方で「長く現役で働き、できれば収入を伴い、できれば寝込むことなく、ピンピンコロリと逝く」(『エイジレス成功法』P.18)という宗教的な選択肢もあります。
肝心なのは自らの生涯の最終目標を立て、それに向けて心と身体を鍛えること。チャレンジするのに「遅い」はありません。
■笑うと増えるNK細胞
皆さんはNK細胞をご存知でしょうか。「Natural Killer(ナチュラル・キラー)」細胞の略称ですが、体のなかに発生したがん細胞を攻撃し、破壊してしまう力をもった細胞です。この細胞について、幅広い研究が進んでいますが、何と「笑う」ことによって、このNK細胞が増殖するという実験結果が出ています。
「病は気から」と、昔の人はよく言ったもので、本当に「心」や「思い」を変えることで、病気が治ったり、病気に罹らなくなったりするのです。まず、「私は生涯現役で生きる」という強い思いを持ち、決意することが、「生涯現役人生」のスタートになることは間違いありません。
■江戸時代の生涯現役物語
生涯現役と聴いてピンとくるのは、江戸時代の商人であり、天文家、測量家として名を馳せた伊能忠敬でしょうか。49歳で隠居、江戸時代の寿命で今に換算すると、90歳を超える年齢です。
ルポの後編(次号)で詳しく紹介する予定ですが、忠敬は50歳で、自分よりも19歳年下の天文学者高橋至時に弟子入りし、寝る間を惜しんで勉強しました。当初は「年寄りの道楽だろう」と思っていた至時でしたが、その仕事ぶりや熱意に心を打たれ、当時最高の暦学と天文観測術を伝授します。やがて、忠敬は門下生のなかでも押しも押されもせぬ存在になっていきました。
大川隆法総裁の著作『生涯現役人生』の第2章3節「生涯現役の人・伊能忠敬に学ぶ」では、「第二の人生」の生き方の参考としたい人物として紹介されています。忠敬は隠居する前に、商人として成功し莫大な富を得ています。そして、国防のための測量事業に、その私財を惜しむことなく投入しているのです。一生でまさに二つの人生を生き抜いた代表的な人物といっていいでしょう。
*** 参考文献 ***
本書、「まえがき」には、大川隆法総裁の本心が随所に語られています。冒頭で、本書の「原稿案と表紙デザイン案が手元に上がってきた時、小躍りして喜んだ」と。文末では「老いて手にすれば百万両。若くして手にすれば「富、無限」だ。立ち読みなどしてはいけない。買って帰って、毎年繰り返して読み直してほしいと思う」と。
第1章では、晩年成功の秘訣として、成功パターンが三つ紹介されています。また、シニア・リーダーの条件では、起業へとつなげる成功理論を指南。さらに、質疑応答では、改めて信仰の大切さを説かれます。宗教は、人生の集大成の学問であり、「天国に還るための実学」です。この世も、あの世も幸福であるために、あの世において必要なことを宗教において学んでおくべきなのです。
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〈本文より抜粋〉
さて、定年が近づいた人たちへの注意事項は、幾つかあります。もちろん、一つは、世間のお仕着せの年齢で考えないことでしょう。(中略)本来、人は、思いの力によって若返ることはできるので、その人が、「自分には、まだやるべきことがあって、それに対する情熱を持っている」というかぎりにおいては、若者と同じ状態でいられるのです。(中略)
そういう意味で、人生のうちで何回か学び直さなければいけません。(中略)社会の中堅層に入っていく段階で、もう一回、勉強し直さなければいけないことがあるのです。さらに、四十代、五十代で、もう一度勉強し直し、自分が次にやりたいことの準備に入っていくと、頭が活性化してきて、少しずつ進んでいく状態になります。 (PP.167-169)
もう一つは、「体は大事である」ということでしょう。体は、手入れをしなければ、基本的には駄目になってくるものです。そこで、「弱ってきた」と思ったら、簡単な運動で構いませんから、“リハビリ運動”をしなければいけません。(PP.170-171)
定年が近い方へのアドバイスとして、「新しいことに挑戦する力」と「体の大切さ」について述べました。(中略)第二の人生をつくるときには覚悟が要るでしょう。ただ、若いころとは違って、見えている視野が広くなっていると思うので、やはり、仕事のなかに、多少なりとも「社会還元」というか、「世の中のためになるものを加えていく」ということを、「錦の御旗」として一つ掲げておくことです。そうすると、年齢相応の仕事としての意味合いが出てきて、周りからの賛同も受けやすくなると思います。 (PP.174-175)
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医療技術の発達もあって、二十一世紀、人生は百歳時代を迎えようとしています。宗教的な観点からも「長寿」は良いこと。長寿を得るための方法としては、例えば、「楽天的に生きる」ことや、「つねに新しいことを学習する」など5つのポイントからアドバイスします。
また、伊能忠敬の偉業にふれ、旅立ちのときの三つの凶兆と、彼の「信念」とについて語られます。本書「あとがき」では、「積小為大」は二宮尊徳翁の専売特許ではなく、(歳を重ねることによる)蓄積の効果は偉大なものがあると締めくくられています。
著者プロフィル |
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大川隆法(おおかわ りゅうほう) 幸福の科学グループ創始者兼総裁。 1956年、徳島県に生まれる。東京大学法学部卒業。81年、大悟し、人類救済の大いなる使命を持つ「エル・カンターレ」であることを自覚する。86年、「幸福の科学」を設立。信者は世界168カ国以上に広がっており、全国・全世界に精舎・支部精舎等を700カ所以上、布教所を約1万カ所展開している。著作は41言語に翻訳され、発刊点数は全世界で3100書を超える。また、27作の劇場用映画の製作総指揮・原作・企画のほか、450曲を超える作詞・作曲を手掛けている。 |