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第92回【徳ある経営者になろう】シリーズ「理想の会社の創りかた」-財経を見る眼(7)-

|第92回「理想の会社の創りかた」-財経を見る眼(7)- #2

 財務、経理のやる仕事の一つに「直間比率」の見直しというのがあります。安定経営をしている場合は、通常「三対七」、つまり、間接部門が三割、直接部門が七割ということです。これが財政再建型の経営となると、間接部門を二割、一割と減らし、現場要員を増やしていくのが正攻法と言えるでしょう。(※参照『財務的思考とは何か』)

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 仏教であっても、釈迦は、人生の後半のほとんどにおいて、教団内の信者、あるいは出家僧侶同士の見解の相違等の調停に、そうとうのエネルギーを費やしていることは明らかなんです。

「内容の純粋さを出して広げていくこと」と、その組織ができてくる過程において、「組織の運営を正常化する能力」とは、若干違うものがあるので、宗教をする者は、このあたりのところをよく知っていなければいけないと思います。例えば、キリスト教のイエスの生涯を見るにつけても、やはり、組織がつくれるような人がいなかったというか、そういう意味での弟子の能力に欠けている部分がかなりあったように私には見えますし、そのために、イエスが十字架に架かっていく必然性が出てきた面もあると思うんです。

 幸福の科学であれば財務局や経理局がありますが、イエスの時代にはユダ一人が財布を握っているような状況でした。したがって、そこに裏切られると、教団を売られてしまうことだってあるでしょう。その意味では、やはり、「霊的である」ということと、「この世において組織をつくり広げていく」ということの違いや難しさはあるのではないかと思います。

※以上『宗教の本道を語る』より抜粋
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 「成長する場合」のやり方と、「退却戦」をやらなければいけない場合のやり方と、両方について話しました。財務は、両方に絡まなければなりません。野球でたとえるなら、この「財務部門、あるいは経理も含めた財経部門」が“エラー”をしたら、外野がエラーをしたのと一緒で、もはや、必ず敵の側の得点が入り、「負け」になります。

特に財務部門は、勝てるときには、戦略的に攻め込まなければいけない部分もあります。銀行から借り入れている資金であっても、どこに資金を投下するかを考え、傾斜配分をしなければいけないのです。

「不採算部門」は削り、人員も「採算部門」のほうに移動しつつ、資金も、伸びるところに投資していく。これは、財務的な判断です。こういうことを、やらなければいけなくなるということです。実に、「鬼手仏心」という感じがします。

※以上『財務的思考とは何か』より抜粋
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著者プロフィール
大川隆法 Ryuho Okawa
 幸福の科学グループ創始者兼総裁。
1956年、徳島県生まれ。東京大学法学部卒業後、大手商社に勤務し、ニューヨーク本社で最年少の財務担当オフィサーとして、年間1兆円の輸出入、三国間・国内の外為実務の事実上の責任者として活躍した。帰国後、大手銀行二十行の資金交渉担当役に抜擢される。
1986年、幸福の科学を設立し、日本全国、世界各国に精舎、支部・拠点を展開。日本最大規模の組織をつくりあげた。著者の経営理論を実践し、上場した企業も多く、優れた経営者が続々と誕生している。
編集・執筆:木藤 文人[ジャーナリスト]






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