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第91回【徳ある経営者になろう】シリーズ「理想の会社の創りかた」-財経を見る眼(6)-

|第91回「理想の会社の創りかた」-財経を見る眼(6)- #2

 松下幸之助翁の提唱する「無借金経営」は理想的ですが、実際は一万社に一社あるかどうかだと言われるほど難しいものです。事業を始める際に銀行から融資を受ける時、自分で工面して貯めた自己資金があれば信用につながります。最初から“他人の褌”で相撲を取ろうとする人は、経営者としては危ないのです。(※参照『財務的思考とは何か』)

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 人間の努力には、「直接的な努力」と「間接的な努力」があります。「直接的な努力」というのは、非常に分かりやすいものです。これは、「目先に何かやらなければならないことがあり、そのために一生懸命に努力する」ということです。

 一方、「間接的な努力」というのは、「将来、事あるを期して、その日のために、日ごろから、うまずたゆまず、いろいろな準備をしておく」ということです。

 例えば、「将来、社長になる身であれば、いろいろなことを身につけておかねばならない」と思い、若いうちから、英語や経理、税法、経済、その他、将来の帝王学として必要なことをコツコツと勉強するなど、現在の自分の仕事にかかわりのないことでも努力し続けることです。

 こういう「直接的な努力」と「間接的な努力」の両方を重ねている人は、会社においても、いずれ人に認められ、成功していくことは、ほぼ確実です。

※以上『されど光はここにある』より抜粋
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 たたき上げ社長や職人肌の社長には、自社の商品、製品以外には何も分からないという人が非常に多いので、組織が大きくなると、自分ができないところを人にポンと任せて、任せっ放しにすることがよくあります。

この段階で気をつけなければいけないのは、「社長が絶対に目を離してはいけない部門がある」ということです。一つは「財務」です。入金と出金、銀行残高等の資金全体の動きから目を離してはいけません。

「社員が三百人ぐらいの規模になるまでは、社長は財務と人事から目を離してはいけない」ということを知っておいてください。

※以上『経営入門』より抜粋
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著者プロフィール
大川隆法 Ryuho Okawa
 幸福の科学グループ創始者兼総裁。
1956年、徳島県生まれ。東京大学法学部卒業後、大手商社に勤務し、ニューヨーク本社で最年少の財務担当オフィサーとして、年間1兆円の輸出入、三国間・国内の外為実務の事実上の責任者として活躍した。帰国後、大手銀行二十行の資金交渉担当役に抜擢される。
1986年、幸福の科学を設立し、日本全国、世界各国に精舎、支部・拠点を展開。日本最大規模の組織をつくりあげた。著者の経営理論を実践し、上場した企業も多く、優れた経営者が続々と誕生している。
編集・執筆:木藤 文人[ジャーナリスト]






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