|第89回「理想の会社の創りかた」-財経を見る眼(4)- #2
通常、会社を設立して10年も経てば、必ずと言っていいほど資金的なリスクがあると言われています。この修羅場をくぐってこそ、経営者としての本当の実力が試されるわけです。なかでも技術系や営業系の社長は、財務に疎い場合が多く、専門家を招聘した場合でも、その専門家の意見が理解できるところまでは勉強しなくてはなりません。
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「成長する場合」のやり方と、「退却戦」をやらなければいけない場合のやり方と、両方について話しました。財務は、両方に絡まなければなりません。
特に財務部門は、勝てるときには、戦略的に攻め込まなければいけない部分もあります。銀行から借り入れている資金であっても、どこに資金を投下するかを考え、傾斜配分をしなければいけないのです。「不採算部門」は、やはり縮めていかなければいけません。「不採算部門」は削り、人員も「採算部門」のほうに移動しつつ、資金も、伸びるところに投資していく。これは、財務的な判断です。
実に、「鬼手仏心」という感じがします。心は、「会社が生き延びてほしい」という仏心でやっているけれど、手は、鬼のごとく、厳しい手を打っていかなければいけないところがあります。手術する外科医のような部分があると思います。
※以上『財務的思考とは何か』より抜粋
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ドラッカーの本をお読みになった方であれば、「アメリカのMBAが、いかにアメリカを駄目にしたか」を書いている部分を読み落としてはならないのではないでしょうか。
ドラッカーは、「これがアメリカを駄目にした」と書き、むしろ、日本のほうをほめているわけです。「日本には、終身雇用制があり、社内で教育し、上げていく仕組みがある。ホワイトカラーとブルーカラーを分けることなく、工場勤務で入った人でも、社長になることがある。ホワイトカラーではなく、ブルーカラーでも、社長になることができるし、アルバイトのようなかたちで入った人でも、いつの間にか正式採用になって、昇進することもある。こういうチャンスを全員に広げている」こうした日本的なシステムの利点について述べていたと思います。
※以上『「経営成功学」とは何か』より抜粋
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著者プロフィール |
大川隆法 Ryuho Okawa
幸福の科学グループ創始者兼総裁。
1956年、徳島県生まれ。東京大学法学部卒業後、大手商社に勤務し、ニューヨーク本社で最年少の財務担当オフィサーとして、年間1兆円の輸出入、三国間・国内の外為実務の事実上の責任者として活躍した。帰国後、大手銀行二十行の資金交渉担当役に抜擢される。
1986年、幸福の科学を設立し、日本全国、世界各国に精舎、支部・拠点を展開。日本最大規模の組織をつくりあげた。著者の経営理論を実践し、上場した企業も多く、優れた経営者が続々と誕生している。 |
編集・執筆:木藤 文人[ジャーナリスト]
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