|第88回「理想の会社の創りかた」-財経を見る眼(3)- #2
会社が大きくなってくると、今まで社長が担っていた銀行との資金繰り交渉が「財務部」の仕事となってきます。資金ショートを起こさないよう、キャッシュの残高をしっかり管理し、いわゆる「資金計画」をつくる重要な部門です。財務と経理は、ある意味での「企業参謀」なのです。会社が大きくなってくると、今まで社長が担っていた銀行との資金繰り交渉が「財務部」の仕事となってきます。資金ショートを起こさないよう、キャッシュの残高をしっかり管理し、いわゆる「資金計画」をつくる重要な部門です。財務と経理は、ある意味での「企業参謀」なのです。
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経理的には、「売上最大・経費最小」にすれば、利益は最大になります。
ただ、これにはまだ“穴”があります。「経理的思考」としてはその通りですが、「財務的思考」としては、これでは十分でないところがあります。「黒字倒産」というものがありえるのです。なぜかと言うと、例えば、物を売るとして、長年付き合っている相手などに、どうしても押し込みたい、売り込みたいとしたら、「とりあえず物を置かせてください」という感じで置いてきたりします。
そうすると、専門的な言葉を使えば、「売掛金」という形で売上が立つことになります。これは「資産の部」に計上されて、いちおうは黒字要因になります。ところが、売掛金というのは、代金を回収して初めて、現金として入ってくるものです。
※以上『財務的思考とは何か』より抜粋
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キリスト教徒も仏教徒も、富に関する部分では、長らく苦しんできたのですが、それぞれの宗教の教祖が、いくら偉い人であっても、地上にいるときには人間なので、やはり、自分の体験や感じていることと正反対の内容は、なかなか言えないのだろうと思います。ただ、仏教では、時代が下り、大乗仏教になると、もう少し効率的になります。
例えば、インドのナーランダ学院には一万人もの出家僧侶がいて、不労所得で生活していました。ここは、いわば「大学」です。
そのために、どうしていたかというと、在家の人々から、いろいろな穀物やお金を頂き、それを教団で蓄えていました。そして、穀物は売るなり貸し付けるなりし、お金についても、人に貸し付けて利子を取っていました。そうして得た不労所得で一万人が修行できるようになっていたのです。ナーランダ学院には、いわば“財務部”が出来上がっていたわけです。
※以上『日本の繁栄は、絶対に揺るがない』より抜粋
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著者プロフィール |
大川隆法 Ryuho Okawa
幸福の科学グループ創始者兼総裁。
1956年、徳島県生まれ。東京大学法学部卒業後、大手商社に勤務し、ニューヨーク本社で最年少の財務担当オフィサーとして、年間1兆円の輸出入、三国間・国内の外為実務の事実上の責任者として活躍した。帰国後、大手銀行二十行の資金交渉担当役に抜擢される。
1986年、幸福の科学を設立し、日本全国、世界各国に精舎、支部・拠点を展開。日本最大規模の組織をつくりあげた。著者の経営理論を実践し、上場した企業も多く、優れた経営者が続々と誕生している。 |
編集・執筆:木藤 文人[ジャーナリスト]
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