|第86回「理想の会社の創りかた」-財経を見る眼(1)- #2
大川隆法総裁著『財務的思考とは何か』の冒頭では、経営トップの性格や行動パターン、行動癖のようなものが、財務のところに影響すると述べられています。社長族の多くは、“うぬぼれ屋”で、何度も言わないと“すぐ忘れる種族”だと指摘。「財務を見る眼」は会社の成長具合、あるいは倒産するかどうかなどの鍵を握る重要な視点です。
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「営業部隊もよし。商品もよし」と言っても、やはり、お金の面で、きちんとした仕事のできる人がいなければ、会社の経営はうまくいきません。特に財務は、基本的に、「お金の出し入れ」と見てよいでしょう。普通は、銀行等の金融機関からお金を借りてくるわけですが、そのお金を返しつつ、さらに利子を払いながら、それ以上の利益を上げることができれば、会社は潰れません。
それ以外にも、給料等の人件費、製造費、購買費、商品を仕入れる費用など、いろいろな費用がかかります。
このようなことを考える部門として、会社が小さいうちは「経理」だけでもよいのですが、会社が大きくなると「財務」という機能が必要になってきます。この財務的な機能というのは、人体にたとえると、血液の部分にかかわるものです。つまり、お金という“血液”が上手に循環しているかどうかを見ているわけです。心臓から出た血液が、動脈を通り、静脈を通って再び心臓に帰ってくるように、資金繰りがうまく回っていれば、会社という体は死なないのです。
※以上『不況に打ち克つ仕事法』より抜粋
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財務とは、前述したように、「お金の流れ、収入と支出の合わせ方」のことです。
「会社が黒字であるかどうか。帳簿の上で黒字であっても、実際の銀行残高、キャッシュの上で、支払いのできる残高が続いているかどうか」ということを見たり、収入が足りなければ、それを増やす方法を考え、支出が多すぎるようであれば、経費の節減を図ったりすることです。そういう財務的な能力が、経営者には当然必要とされます。
会社が小さければ、経理を奥さん一人だけでやっているレベルもありえましょう。しかし、やがて、「多くの人を使い、仕事を延々と継続していく」というスタイルになったならば、この財務的な能力を、トップ自らがある程度持っていなければいけません。そして、「わが社は、今、どのような経営状態にあるのか。倒産の危機があるのか。どういう時期に危なくなるのか。それは、どうやって乗り切ればよいのか」などということを常に考えなければいけません。
いずれにせよ、「財務的な面での最終責任者は自分である」ということを忘れないでいただきたいのです。「経理部長に一任すればよい」というようなものではありません。
※以上『経営と人望力』より抜粋
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著者プロフィール |
大川隆法 Ryuho Okawa
幸福の科学グループ創始者兼総裁。
1956年、徳島県生まれ。東京大学法学部卒業後、大手商社に勤務し、ニューヨーク本社で最年少の財務担当オフィサーとして、年間1兆円の輸出入、三国間・国内の外為実務の事実上の責任者として活躍した。帰国後、大手銀行二十行の資金交渉担当役に抜擢される。
1986年、幸福の科学を設立し、日本全国、世界各国に精舎、支部・拠点を展開。日本最大規模の組織をつくりあげた。著者の経営理論を実践し、上場した企業も多く、優れた経営者が続々と誕生している。 |
編集・執筆:木藤 文人[ジャーナリスト]
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