|第67回 Think Big 経営 <前編> #2
経営には大胆さと繊細さの両方が必要だと言われます。京セラ、KDDIを設立し、JALの再建でも知られる稲盛和夫氏は、綾を織りなす糸に譬え、大胆さという縦糸と細心さという横糸を交互に使い、ダイナミックな経営に加えて失敗を防ぐ考え方を提唱しています。今回からThink Big経営について、学んでまいります。
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多くの人に喜んでもらう仕事をすることが、結局は、事業に成功し、金銭的にも豊かになる道なのです。どのような仕事であれ、事業的にも金銭的にも成功する道は、多くの人に喜んでもらえるような仕事をすることにあるわけです。
もう一つ、「事業に成功するか失敗するかの分かれ目は、『物事の大小が見えるかどうか』にある」ということも分かりました。つまり、「幹と枝葉の違いが見える」ということが、経営者になれる人となれない人の違いです。
さらに、「チャンスに強い」という点も重要です。「機を見るに敏」であり、「ここぞ」というときには勝負をかけるが、そうでないときには、リスクを避け、護りをしっかりと固めることができる。しかし、チャンスと見たら、勝負をかけていく。だいたい、こういう人が経営者や事業家になっていくタイプです。要するに、「大胆さ」と「細心さ」の両方を持っていなければ成功しないのです。
※以上『ストロング・マインド』より抜粋
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当会の経営理論を見ると、非常に大胆に勝負をかけていくところもありますが、それは単に派手にやっているだけではありません。細心に、詰めるところは詰めており、手堅いところは非常に手堅いのです。
手堅さがない組織は、いずれ滅びます。しかし、手堅いだけの仕事であれば、発展はしません。やはり、手堅い部分と大胆な部分の両方を考えなくてはいけないのです。大胆に勝負をかけていくときも、一発で全部が雲散霧消してしまうような勝負は、すべきではありません。勝負をかけていくときには、効果は大きく狙わなくてはいけませんが、それによって屋台骨が全部倒れるおそれのあることは避け、生き残れる部分をしっかりと確保しておかなくてはならないのです。
当会のなかには手堅さと大胆さの両方が流れています。したがって、幸福の科学的経営というものを身につけた人は、おそらく、手堅く、かつ大胆なやり方ができるだろうと思います。これが、堅実にやりながら発展していくための方法です。
※以上『社長学入門』より抜粋
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著者プロフィール |
大川隆法 Ryuho Okawa
幸福の科学グループ創始者兼総裁。
1956年、徳島県生まれ。東京大学法学部卒業後、大手商社に勤務し、ニューヨーク本社で最年少の財務担当オフィサーとして、年間1兆円の輸出入、三国間・国内の外為実務の事実上の責任者として活躍した。帰国後、大手銀行二十行の資金交渉担当役に抜擢される。
1986年、幸福の科学を設立し、日本全国、世界各国に精舎、支部・拠点を展開。日本最大規模の組織をつくりあげた。著者の経営理論を実践し、上場した企業も多く、優れた経営者が続々と誕生している。 |
編集・執筆:木藤 文人[ジャーナリスト]
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