|第53回 降魔と経営(1) #2
「降魔成道」は仏教の原点でもあり、実際に釈尊の生涯を記した大乗経典に書かれている史実です。
釈尊は成道を前に悪魔から様々な惑わしを受けました。家族への愛着や名声へのこだわり、恐怖を掻き立てるような現象をすべて退け、釈尊は悟りを開いたのです。
現代は経営においても、悪魔の攻撃をどう防ぐかが必要な時代かも知れません。
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魔が己の心のなかに入ってくるときには、たいてい執着があり、「自分は、これだけはどうしても手放したくない」というようなものを持っていることがあります。
その際に、では、それが自分の手から離れたらどうなるのか、その事態ははたして受け入れられないものなのかどうかを、問うてみてください。このときに、「いつでも、またゼロからスタートする」という気持ちを持っているならば、いち早く執着から逃れ、平静心を取り戻すことができます。例えば、自分が会社の経営をしているとしましょうか。しかし、「赤字の状態が続いているために、給料は払えない。銀行の利子も払えない」といったことで悶々としていると、大変な執着になってきます。
しかし、こういうときにも、一つの達観が必要なのです。自分の置かれた立場というものを第三者の目で冷静に見てみて、「どのような結論になったとしても、自分はまた生きていける。力強い再出発を切ることができる」と覚悟していると、心は安らいできます。そして、この安らいだ心でもって、冷静に対策を立てていくのです。
※以上『信仰と情熱』より抜粋
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その人の求め続ける姿勢とも関係がありますが、「祈り」というものもあります。祈った者には応えが来ますが、祈らない者に応えは来ません。
「求め続けるなかに、霊界からのアドバイスを受ける」ということも当然ありえます。霊界からのアドバイスを受ける方法は、まず、その人が真剣に求めていることです。それから、心に曇りがないことです。無私の心で無心に求めていること、つまり、「世のため人のために、やらなければいけない仕事なのだ」と思い、無心に求めていれば、応えが来ますが、我欲を出して、「もう少し贅沢をしたい」「個人的に、いい格好をしたい」などという思いがある場合には、天上界からのアドバイスは来ません。そういう場合には、逆に悪魔のほうからの“アドバイス”が来るかもしれません。
あの世にいる経営者でも、菩薩クラスの魂であれば、人助けをしたくて、しかたがないのです。地上で倒産しそうな企業があったり、「発展したい」と思っている経営者がいたりすると、「アドバイスをしたい」と思っているのです。
※以上『智慧の経営』より抜粋
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著者プロフィール |
大川隆法 Ryuho Okawa
幸福の科学グループ創始者兼総裁。
1956年、徳島県生まれ。東京大学法学部卒業後、大手商社に勤務し、ニューヨーク本社で最年少の財務担当オフィサーとして、年間1兆円の輸出入、三国間・国内の外為実務の事実上の責任者として活躍した。帰国後、大手銀行二十行の資金交渉担当役に抜擢される。1986年、幸福の科学を設立し、日本全国、世界各国に精舎、支部・拠点を展開。日本最大規模の組織をつくりあげた。著者の経営理論を実践し、上場した企業も多く、優れた経営者が続々と誕生している。 |
編集・執筆:木藤 文人[ジャーナリスト]
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