|第52回 経営者はAIによる支配を怖れよ(4)#2
現代は、70億人を超える人口を世界が養っているという難しい時代。しかも残念ながら、多くの人々が唯物論の名のもとに、AIの支配下に置かれようとしています。しかし、『鋼鉄の法』には、AIは決して神の叡智に勝つことはなく、「神の言葉がすべてだ」ということを知ることが大事だと述べられています。4回目(最終回)の今回も、引き続き、経営における正しいAIの位置づけを学んでまいりましょう。
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AIには取って代わることができないと思われているものは、「マネジメント」にかかわるところでしょう。マネジメントというのは、「経営管理」、あるいは「経営そのもの」であってもよいのですが、さまざまな人を集めて組織をつくり、大勢の人が力を合わせて一定の目的を達成するために必要なものです。それぞれの人の能力も違えば、気性も違う、年齢も違う、経験も違う、男女の性別も違う、感じ方も違うわけです。また、同じ命令を受けても、違うように受け取る人もいます。
そうした人々を結びつけて一定の方向を目指させるには、マネジメントが要ると言われているのです。「マネジメント」という言葉はいろいろな意味を持っていて、目標管理的に言う場合もありますが、結局、人と人とのバラバラな側面を協調させ、調和させていく力がなければ、組織、あるいは会社、その他の団体等において、まとまった大きな仕事を続けていくことができないということです。
※以上『心に目覚める』より抜粋
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コンピュータを経営的に見たら、基本的には、「経営判断」などまったくできはしません。ましてや、コンピュータは「営業」ができないわけです。経営判断もできなければ営業もできないので、「コストダウンができる」とか「経費削減になる」などと言って入れているものの、そのほとんどは、“紙くず製造機”と化しています。
コンピュータでつくった表を見たところで、営業の売上など絶対に上がりはしません。
経営判断や営業の実績は、コンピュータとは関係がなく、現実には、ほとんど「人 対 人」の問題に帰属します。それを忘れたら、会社は必ず傾くのです。
二〇〇〇年以降、IT産業系が業績を伸ばす一方で、これによって潰れている企業もたくさんあるということを知ったほうがよいでしょう。コンピュータを必要としないところがそういうものを入れると、経営もできず営業もできない状況になることも多いので、よくよく考えた上で行うようにしてください。やはり、「見切り」というものが要ることも知っていただきたいのです。
※以上『自由・民主・信仰の世界』より抜粋
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著者プロフィール |
大川隆法 Ryuho Okawa
幸福の科学グループ創始者兼総裁。
1956年、徳島県生まれ。東京大学法学部卒業後、大手商社に勤務し、ニューヨーク本社で最年少の財務担当オフィサーとして、年間1兆円の輸出入、三国間・国内の外為実務の事実上の責任者として活躍した。帰国後、大手銀行二十行の資金交渉担当役に抜擢される。1986年、幸福の科学を設立し、日本全国、世界各国に精舎、支部・拠点を展開。日本最大規模の組織をつくりあげた。著者の経営理論を実践し、上場した企業も多く、優れた経営者が続々と誕生している。 |
編集・執筆:木藤 文人[ジャーナリスト]
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