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第46回【徳ある経営者になろう】経営者と八正道(2)

|第46回 経営者と八正道(2)#2

前回、経営者は「八正道」の実践を通じてさまざまな奥深い人生経験ができるということにふれました。八正道は、「正見」「正思」「正語」「正業」「正命」「正精進」「正念」「正定」という観点で、自己変革や正しい生き方を促すため教えです。
経営において、例えば「正思」に当たるものには、「正しく判断したか」という内容があり、経営判断の基礎ともいえる学びがあります。

前回に引き続き、経営と八正道について考察します。

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 「上司が自分をいじめ続ける」などと思っていても、何のことはない、実際は自分のほうが言うことをきかずに、何だかんだと生意気に反抗したり仕事をしなかったりしているわけです。そのようなことが引っ掛かっているだけのことであって、態度を改めて「申し訳ございませんでした」と言えば、もうそれで済むようなことを、“永遠の地獄”として自分でつくり出しているのです。

 これを「自我」と言ってもよいでしょう。あるいは「自己保存欲」「エゴ」と言ってもよいでしょう。美しく言えば「プライド」です。

 しかし、本当に自分がかわいいのであれば、自分を救うことをこそ考えなければなりません。自分を苦しみから救出しなければならないのです。そのためには、間違ったと思ったら、素直に「ごめんなさい」という気持ちを出さなければならないのです。これだけのことで、どれほど幸福になるか分かりません。

※以上『真説・八正道』より抜粋
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 理論的な位置づけとして、八正道のなかの正業は、正しく仕事をすることを含んでいるかもしれません。ただ、この場合の「正しく仕事をする」ということは、主として反省的観点からのみ述べられていることが、いまひとつ不十分な点だと思います。もっと積極的な観点から、仕事というものを捉え直し、位置づけることができないかどうか。

 優しさというものを考えてみるならば、「多くの人に優しく接する」ということは、仕事の面においても、大いなる潤滑油となり、力強い推進力ともなることでしょう。

 厳しさは、愛のなかでも、特に「生かす愛」の面で出てくることが多く、厳しさのなかで、仕事を高度に仕上げていく技術が磨かれることも真理です。

 「愛の強さ」というものが出ると、どうなるでしょうか。おそらくは、責任感となって表れてくることでしょう。

 愛のきめ細かさが仕事一般のなかに表れてくると、どうなるでしょうか。それは、おそらく、「ミスのない仕事」というかたちになるのではないかと思います。

※以上『仕事と愛』より抜粋
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著者プロフィール
大川隆法 Ryuho Okawa
 幸福の科学グループ創始者兼総裁。1956年、徳島県生まれ。
東京大学法学部卒業後、大手商社に勤務し、ニューヨーク本社で最年少の財務担当オフィサーとして、年間1兆円の輸出入、三国間・国内の外為実務の事実上の責任者として活躍した。帰国後、大手銀行二十行の資金交渉担当役に抜擢される。
1986年、幸福の科学を設立し、日本全国、世界各国に精舎、支部・拠点を展開。日本最大規模の組織をつくりあげた。著者の経営理論を実践し、上場した企業も多く、優れた経営者が続々と誕生している。
編集・執筆:木藤 文人[ジャーナリスト]




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