|第19回 ホスピタリティの根源にあるもの〈前編〉#2
いよいよ東京2020オリンピックの開催が来年に迫ってきましたが、オリンピック招致のプレゼンで有名になった「おもてなし」の言葉は、今や世界の共通言語になりつつあります。
どのような職業の立場においても、目に見えないところで、さりげないサービスや心遣いが見られますが、企業が求めるホスピタリティや、その根源にあるものについて、二回にわたって学びたいと思います。
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優秀な方は“自己中”になりがちです。自分中心に物事を判断し、自分を基準にして、「成功だ」とか、「失敗だ」とか、「嫌だ」とか、いろいろなことを考えるわけです。しかし、仕事には、それを見る側、感じる側、サービスを受ける側、ものを買う側といったように、必ず相手側がいるものです。
成功や失敗、あるいは、「打率がどのくらいであったか」ということを考える際に、自分中心に考えるのではなく、「サービスを受ける側、ものを買う側、さらには、それを見ている側の人から見てどうか」という見方を忘れてはならないでしょう。
例えば、失敗しても、丁寧に謝り、そのあとでフォローし、サービスをすることで、かえって信用を得ることはあります。つまり、こちらの視点を変え、「相手側の立場」というか、「自分がしてさしあげる側の立場」から、ものを見る視点を得るところに、すべてのものを成功に転じていけるきっかけがあるのです。
※『創造する頭脳』より抜粋
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「愛の原理」との関係で述べると、営業的な仕事においては、人と接する販売活動が多いので、サービス精神の部分が最も大事だと思います。それは、売上実績をあげるためだけの、見せかけのサービス精神ではなくて、相手の立場に立ったものでなくてはなりません。顧客オリエンテッド(志向)の考え方でサービス精神を発揮すれば、相手の役に立つ仕事ができるでしょう。
自分の全身全霊を傾けて研究し、「これがよい」と思うものを相手に勧めることは、サービス精神の発揮でもあれば、実際に相手のためになることでもあるのです。相手に与えた製品やサービスが、本当によいものであるかどうかが大事です。
※以上『人格力』より抜粋
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著者プロフィール |
大川隆法 Ryuho Okawa
幸福の科学グループ創始者兼総裁。1956年、徳島県生まれ。
東京大学法学部卒業後、大手商社に勤務し、ニューヨーク本社で最年少の財務担当オフィサーとして、年間1兆円の輸出入、三国間・国内の外為実務の事実上の責任者として活躍した。帰国後、大手銀行二十行の資金交渉担当役に抜擢される。
1986年、幸福の科学を設立し、日本全国、世界各国に精舎、支部・拠点を展開。日本最大規模の組織をつくりあげた。著者の経営理論を実践し、上場した企業も多く、優れた経営者が続々と誕生している。 |
編集・執筆:木藤 文人[ジャーナリスト]
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