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第15回【徳ある経営者になろう】脱・そこにある危機、賢明なリスク管理〈前編〉

|第15回 脱・そこにある危機、賢明なリスク管理〈前編〉#2

激動する世界情勢のなかにあって、「経営」には、つねにリスクが伴うものだということが言えるでしょう。懸念される米中貿易戦争、出口の見えないブレグジット(英国のEU離脱)、中国の人工島の軍事施設化などなど。
仏教で言うところの「共業(ぐうごう)」、つまり、多くの人が同一の「業」によって、相互に共通する果報を引き起こす事態は、個人の努力でも避けることは難しいのです。

今回から二回にわたって、経営者にとって賢明なリスク管理とは何かを学びます。

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 経営者にとっては、「護るべきものは護り、捨てるべきものは捨てる」という考え方が非常に大事です。

経営の考え方として、特に、「優先順位が大事だ。『一、二、三、四』などと優先順位をつけ、順番にやっていきなさい」とよく言っています。ただ、これとは逆の発想ですが、やらないものの順位(劣後順位)を、いつも考えておくことも必要です。

 全部を同じように進めては駄目なのです。それで優先順位が要るわけですが、優先順位とは逆に、優先しない順位も考えないと、うまくいかないことがあります。なぜなら、経営資源を集中投下しないと、事業は成功しないからです。
 
 要するに、総花的、八方美人的な経営は失敗しやすいので、このへんの絞り込みに関しては経営者の力量が問われます。「ここに全社の経営資源を投下する」と決めることも大事ですが、「やらない」と決めることも大事なのです。

※『未来創造のマネジメント』より抜粋
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 経営者というのは、経営マインドを磨く過程で、まず、大局的なことを常に考える必要があり、大きな戦略、時代の流れ、未来のこと、会社全体や業界全体のことを考えるために勉強しなければいけません。本も読まなければいけないし、新聞も読まなければいけないし、ニュースも見なければいけません。

 しかし、逆にまた、細部にもこだわらなければいけないところがあります。どちらか一方だけでは駄目です。大局観だけでも駄目ですが、小さなところばかりにこだわっていても駄目です。非常に小さなことばかりにこだわっている人は、大局が見えないことがあるので、それだけでは駄目なのです。

 大局観と、小事をおろそかにしない態度が大事です。

※以上『常勝の法』より抜粋
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著者プロフィール
大川隆法 Ryuho Okawa
 幸福の科学グループ創始者兼総裁。1956年、徳島県生まれ。
東京大学法学部卒業後、大手商社に勤務し、ニューヨーク本社で最年少の財務担当オフィサーとして、年間1兆円の輸出入、三国間・国内の外為実務の事実上の責任者として活躍した。帰国後、大手銀行二十行の資金交渉担当役に抜擢される。
1986年、幸福の科学を設立し、日本全国、世界各国に精舎、支部・拠点を展開。日本最大規模の組織をつくりあげた。著者の経営理論を実践し、上場した企業も多く、優れた経営者が続々と誕生している。
編集・執筆:木藤 文人[ジャーナリスト]




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