|第12回 企業の存続を左右するイノベーション〈後編〉#2
〈前編〉では、イノベーションが新たな価値を創造し、社会に大きな変化をもたらすものであることを学びました。
そして、経済学者シュンペーターと、経営学の父ドラッカーのイノベーションの理念を紹介しました。
〈後編〉では、より具体的な事案にまつわるご論考に触れながら、イノベーションの本質に迫りたいと思います。
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異質なものを知っていなければイノベーションは起きません。
そういう意味で、ほかの考え方や学問を知っている場合、それらを結合することによって、新しい考え方が生み出されることがあります。このあたりは、評論家等で活躍している人であればよく知っているでしょう。意外に、自分の卒業した学校の学部と違う領域の勉強をした人が、それらを結合させるとどうなるかと考えたときに、「異質な目」ができてくるのです。ものの見方がほかの人と際立って違うために、みなの目を引いて、「こいつはすごいな」「なぜ、このような見方ができるのだろう」という感じで、読者や出版社を惹き付けたりするようになるわけです。
※『大学生からの超高速回転学習法』より抜粋
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インスピレーションを「霊感」と訳してもよろしいのですが、問題は、「どうやって、インスピレーション、霊感を獲得するか」ということです。
それには、まず、固定観念のようなものを捨てなくてはなりません。「これは、こうなのだ。これ以外にないのだ」という考え方を持っていたら、まず、それを捨てるところから始めなければいけないのです。
「とらや」という羊羹屋があります。その「とらや」でさえ、今では洋風のお菓子をたくさんつくり、洋風のカフェも開いています。これは一種のイノベーションだと思います。
また、「和食」と言って、フランス料理のような雰囲気のものを出すところもあります。これもイノベーションでしょう。
現在の延長上に未来は拓けません。「今までうまくいった」「かつては、こうであった」「前例は、こうであった」「昔は、こう言っていた」と、「このようにしていた」「親の代は、こうであった」というようなことを、打ち破っていかなければ駄目なのです。
※以上『経営とは、実に厳しいもの。』より抜粋
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著者プロフィール |
大川隆法 Ryuho Okawa
幸福の科学グループ創始者兼総裁。1956年、徳島県生まれ。
東京大学法学部卒業後、大手商社に勤務し、ニューヨーク本社で最年少の財務担当オフィサーとして、年間1兆円の輸出入、三国間・国内の外為実務の事実上の責任者として活躍した。帰国後、大手銀行二十行の資金交渉担当役に抜擢される。
1986年、幸福の科学を設立し、日本全国、世界各国に精舎、支部・拠点を展開。日本最大規模の組織をつくりあげた。著者の経営理論を実践し、上場した企業も多く、優れた経営者が続々と誕生している。 |
編集・執筆:木藤 文人[ジャーナリスト]
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