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第10回【徳ある経営者になろう】「時間」の有効活用術〈その4〉

|第10回 「時間」の有効活用術〈その④〉#2

前回〈その③〉は、経営における実践編として、トップとしての時間活用のあり方、また、情報遮断による「孤独な時間」が、インスピレーションやアイデアを得るために不可欠であるということなどを学びました。

今回は、「パレートの法則」についての考察です。別名「80:20の法則」「働きアリの法則」と呼ばれ、会社組織で、例えば、売り上げの8割を全従業員の2割の人が稼いでいるというような法則です。
今回〈その④〉は、「パレートの法則」が時間だけに限らず、経営において重要であるという点に踏み込んで学びを深めたいと思います。このパレートの魔法で信じられないような成果を手にすることを祈りつつ。

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 「上からの圧力で、『社員の給料を上げてください』と言われたときに、会社がどういう対応を取るか」ということです。

 「パレートの法則」は、誤差が少しはあるものの、だいたい似たような感じで当たってきます。「だいたい二割ぐらいの人が牽引車になっていて、八割ぐらいの部分を支えている」というかたちになるのです。したがって、その二割の人の分の給料を上げるのであれば問題ありませんが、残りの八割の人も一緒に上げるとなると、それは「コストが上がる」ことを意味します。

※『仕事ができるとはどういうことなのか』より抜粋
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 時間にはもう一つ違った面があります。それは時間の“面積”なのです。

 要するに、一日の時間を二時間にまで密度を縮めることができる人がいるとして、同じことばかりしてもそれほど生産性は増えないが、その二時間を二時間ごとにいろいろなことに振り向けていくと、いろいろな方向で使えるわけです。そのなかで、ひじょうに投資効果の大きい時間というものがあるわけなのです。

 たとえば、趣味の領域で、もっと広げていく人がいます。碁や将棋のようなものをする人がいます。旅行をする人がいます。また、それ以外でも、身体を動かすスポーツの領域で新しいことをしていく人がいます。一日のうち十分間、体操をする人もいます。一時間、テニスならテニスをやる、水泳をやるというような人もいます。このようにして、いろいろなことを同時に組み込んでいる人は、要するに、持っている時間の面積がひじょうに広いのです。この面積が広いということが、やがてその人の活動領域を広げることになっていきます。

 時間の面積を広げることによって、また新たな世界を拓き、それが自分の時間を創造していく機能が出てくるようになってきます。同じ二十四時間を生きている人間でありながら、時間の深さと時間の面積によって、生きている世界がまったく違ってくるのです。

※以上『人生の王道を語る』より抜粋
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著者プロフィール
大川隆法 Ryuho Okawa
 幸福の科学グループ創始者兼総裁。1956年、徳島県生まれ。
東京大学法学部卒業後、大手商社に勤務し、ニューヨーク本社で最年少の財務担当オフィサーとして、年間1兆円の輸出入、三国間・国内の外為実務の事実上の責任者として活躍した。帰国後、大手銀行二十行の資金交渉担当役に抜擢される。
1986年、幸福の科学を設立し、日本全国、世界各国に精舎、支部・拠点を展開。日本最大規模の組織をつくりあげた。著者の経営理論を実践し、上場した企業も多く、優れた経営者が続々と誕生している。
編集・執筆:木藤 文人[ジャーナリスト]




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